ボッチャという名前を聞いても、どのようなスポーツなのか想像しにくい人もいるかもしれません。
私も車いすでできる「ボッチャ」というスポーツを知ったとき、最初はかわいい名前の響きに興味を持ちました。
ボッチャでは、白いジャックボール、赤と青のカラーボール、ランプ、ポインター、パドル、キャリパーなど、特徴のある用具を使用します。
この記事では、ボッチャという名前の由来と、選手・審判が使用する用具の名称や役割を紹介します。
この記事の公式競技に関する用具情報は、2026年8月14日に日本ボッチャ協会の競技規則を確認しています。
Pick Up
ボッチャのルール、ボール、ランプ、審判用具、クラス分けをまとめて知りたい方は、障がい者スポーツのボッチャとは?簡単なルールから用具まで解説をご覧ください。
ボッチャの名前の由来
国際競技団体のWorld Bocciaでは、「Boccia」という名前は、イタリア語で球を投げることを意味する言葉に由来すると説明しています。
現在のボッチャは、重度の脳性麻痺や四肢の重い機能障がいがある人のための競技として発展し、1984年からパラリンピックの正式競技になっています。
ボッチャの基本ルールや得点の数え方、個人戦・ペア戦・チーム戦の人数については、ボッチャのルールを簡単に解説|人数・投げ方・得点の数え方で紹介しています。
ボッチャの魅力
ボッチャの基本は、白いジャックボールへ赤と青のボールを近づけることです。
ルールは理解しやすい一方で、相手のボールをはじく、味方のボールを押して近づける、相手の投球コースをふさぐなど、さまざまな戦術があります。
- 障がいに応じた方法で投球できる・・・手で投げるほか、足で蹴ったり、ランプを使って転がしたりできます。
- 基本ルールを覚えやすい・・・ジャックボールへ自分のボールを近づけて得点を競います。
- 幅広い人が楽しめる・・・体験会やレクリエーションでは、障がいの有無にかかわらず、子どもから高齢者まで参加できます。
- 戦術性が高い・・・ボールを置く位置や投球順によって試合の流れが変わります。
パラリンピックや公式大会には、出場できる障がいの種類やクラス、使用できる補助具などの競技規則があります。レクリエーションとして楽しむボッチャとは、参加条件や運用が異なります。
ボッチャで選手が使用する用具の名前

ボッチャでは、選手の障がいやクラスに応じて、ボール、ランプ、ポインターなどを使用します。
ジャックボールとカラーボール
試合で使用するボッチャボールは、次の合計13球です。
| 用具名 | 色・個数 | 役割 |
|---|---|---|
| ジャックボール | 白1球 | 投球の目標になるボール |
| カラーボール | 赤6球 | 赤サイドが使用するボール |
| カラーボール | 青6球 | 青サイドが使用するボール |
選手は、ボールの硬さや転がり方などの特徴を考え、自分の障がいやプレースタイルに合ったボールを選びます。
公式競技で使用するボールには、重さ、大きさ、転がり、変形などの検査基準があります。
ボッチャボールの規格や重さについては、ボッチャボールの重さと特性について知ろう!代用品や自作のヒントも解説で詳しく紹介しています。
ランプ
ランプは、ボールを手や足で投球することが難しい選手が、ボールをコートへ転がすために使用する勾配具です。
公式競技では主にBC3クラスの選手が使用します。
選手の身体の動きや操作方法に合わせて、長さや角度を調整しながら投球します。
公式競技で使用するランプは、横に倒した状態で2.5m×1mの範囲に収まる必要があります。また、ボールを機械的に加速させたり、照準を補助したりする装置は使用できません。
ランプの仕組みや手作りする場合の注意点については、ボッチャのランプは手作りできる?おすすめの素材と作り方で紹介しています。
ポインターなどのアシスティブデバイス
ポインターは、ランプに置いたボールを選手自身の動きによってリリースするための補助具です。
頭で操作するヘッドポインターのほか、口や腕、脚など、選手が動かせる部位に合わせた方法があります。
日本ボッチャ協会では、自力での投球が難しい選手がリリース時に使用する補助器具を、アシスティブデバイスとして紹介しています。
ランプを使用する選手は、自分の意思で投球方向やランプの角度を決め、必要に応じてランプオペレーターへ指示します。
ボッチャで審判が使用する用具の名前
審判は、投球するサイドを伝えたり、ジャックボールとカラーボールの距離を比べたりするために専用の用具を使用します。
パドル
パドルは、表と裏が赤・青に分かれた指示板です。
審判がパドルを掲げ、次に投球するサイドや、エンド終了時の得点を選手や観客へ伝えます。
キャリパー
キャリパーは、ジャックボールとカラーボールの距離や、複数のカラーボールの距離を比較するための計測器具です。
測る距離に応じて、大・中・小などのキャリパーを使い分けます。
メジャー
メジャーは、キャリパーでは測れない距離を比較するときに使用します。
パドル、キャリパー、メジャーの詳しい使い方は、ボッチャでのパドルの使い方!キャリパーや審判用具レフェリーの規則で紹介しています。
ボッチャのコートと試合進行に使用する設備

コート
公式競技で使用するコートの寸法は、長さ12.5m、幅6mです。
コートには、選手が投球するスローイングボックス、ジャックボール無効ゾーン、ジャックボールを置くクロスなどがテープで示されます。
スコアボード
スコアボードは、試合の得点を表示するための設備です。
競技中の選手から、はっきり見える位置に設置します。
タイミング・イクイップメント
タイミング・イクイップメントは、選手やサイドに定められた投球時間を計測するための時計です。
公式競技では種目やクラスごとに持ち時間が定められており、計時担当者が時間を管理します。
ボッチャ用具を選ぶときのポイント
レクリエーション用と公式競技用では、用具を選ぶときに確認する内容が異なります。
体験会や施設でボッチャを楽しむ場合は、参加者が握りやすいボールや、安全に使用できるランプなどを選びます。
公式大会へ出場する場合は、ボールやランプ、ポインターなどが、その大会で適用される競技規則や器具検査の基準を満たしているか確認が必要です。
大会やレクリエーションによって、採用する規則や用具の条件が異なる場合があります。参加する大会・体験会の案内を確認してください。
ボッチャが登場する作品として、北川景子さんが車いすを使用する主人公を演じた映画もあります。
作品の内容については、北川景子が車椅子で熱演!映画でボッチャ競技をする主人公「抱きしめたい~真実の物語」で紹介しています。
まとめ|ボッチャの用具名と役割を覚えよう
「ボッチャ」という名前は、イタリア語で球を投げることを意味する言葉に由来するとされています。
選手はジャックボール、赤・青のカラーボール、ランプ、ポインターなどを使用し、審判はパドル、キャリパー、メジャーなどを使って試合を進めます。
体験会やレクリエーションでは、障がいの有無にかかわらず、子どもから高齢者まで一緒に楽しめることもボッチャの魅力です。
まずは白いジャックボールへ赤と青のボールを近づける基本から、ボッチャを楽しんでみてくださいね。


コメント