補装具費支給制度を利用して障害者手帳を持っている人が、補装具費支給申請をするときの提出書類の中に、申請書の他に「補装具費支給意見書」があります。
その補装具費支給意見書とはどういうものなのか、誰がどう書くのか、また記入例と書き方、文書料から処方箋まで、わかりやすく解説します。
補装具費支給意見書とは
補装具費支給意見書とは、市町村が補装具費を支給するにあたり重要な書類です。
補装具費支給申請をすると、申請者である身体障害者が必要とする補装具(ここでは車椅子など)の制作または借り受けなどに対して費用を支給する必要があるかどうかを決定します。
その決定(判定)内容には、身体障害者更生相談所が判定するもの、医師の意見書等により市町村が判定するものがあります。
補装具費支給意見書とは、車椅子などの補装具を購入する際に、申請書とともに事前提出する書類で、専門的な知識や経験を有する(参考:補装具ガイドブック 33~34P)医師が作成します。
補装具の種目・名称、障害の状況、処方上必要な仕様、補装具の使用が予想される状況、オーダーメイド品か既製品のどちらの区分か、必要付属品などに意見を記入するものです。
この意見書の内容は、更生相談所や市町村が必要性を判断し支給決定をする上で、最重要な意見になります。
補装具費支給意見書の記入例と書き方
補装具費支給意見書の記入例の様式は、指針などにより様式例が示されている場合がありますが、実際には必要項目が含まれていれば良いということで、各市町村によって独自に作成していることもあります。
住所のある市町村に確認するのが一番ですが、一般的な補装具費支給意見書の項目と記入例(書き方)は、次のとおりです。
補装具費支給意見書の文書料と処方箋
補装具費支給意見書の文書料は、他の診断書と同じように有料ですが、一律ではなく病院ごとで異なります。
病気や怪我で補装具が必要になったと思われます、その診断や治療を行ってくれた病院の医師へ依頼すると思いますので、その病院の窓口などで料金を確認してくださいね。
補装具費支給意見書の項目には、処方箋(処方内容)が記入されます。
補装具を使うこととなった病名、傷病名を診断した医師が直接作成する場合と理学療養士・作業療養士が作成する場合もあります。
いずれにしても、相互の意見調整が必要で、補装具購入基準や修理基準を基に適切な補装具種目を選択する必要があり、処方する内容により補装具が支給決定され購入するので、十分な検討が必要となります。
まとめ
補装具費支給意見書とは、専門の医師が作成し医学的な判断による補装具の必要性に対する根拠となるものです。
補装具費支給意見書によって支給が決定しますので、申請者が記入例を見て作成する書類ではないので安心してください。
補装具費支給意見書の中に車椅子の処方箋が記入されるので文書料もそれなりにかかります。
逆に医療従事者側は補装具費支給意見書は申請者がその内容通りに購入することになるので、わかりやすく具体的な根拠を記入するような配慮が必要となります。
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