ボッチャで使用するボールの重さには決まりがあります。
ボッチャで使用するボールは、ジャックボール(目標白球)と赤色ボール、青色ボールがそれぞれ6個ずつです。
公式試合では使用するボッチャボールの基準は決まっていますが、基準を満たした球であれば自分のボールを使うことができるのをご存知でしょうか。
また、ボッチャボールの重さや勾配具(ランプ・ランプス)の用具サイズなど主な基準と代用できるもののおすすめ。
ボッチャボールやランプスを自作する時の代用品や簡単に作れる自作球や手作りランプの代用となるツールについて紹介します。
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ボッチャのボールの重さとサイズ
ボッチャ公式の大会で使用するボールは重さやサイズに基準があります。
重さとサイズ・・・基準の重さは275g±12g、サイズ(周長)は270mm±8mmです。
また赤色と青色、白色がはっきり区別できるものでなければなりません。
他に切れ目が入っていない、シールを貼って改造していないことが必要です。
テスト・・・ボッチャの試合に使用するボールは、専用の計測器具で球の通り抜けや転がりのランダムチェックを行います。
基準にパスしなかった玉は使用できないので、大会球を使用することになります。
ボッチャは基本的にマイボール制なので、基準をクリアできれば、自分専用の球を使えます。
材質として中は硬質の素材で、表面はつまめるほどの柔らかい素材(天然皮革、フェルト、合成皮革製など)で切れ目(縫い目)があり、あまり転がらず弾まないものを使用します。
多くの選手たちは、ボッチャメーカーのボールの縫い目を少しほどき、自分の使いやすく、握りやすい形や重みに公式サイズのなかで重みを増やしたり減らしたりして工夫してマイボールを自作しているようです。
ボッチャボールの代用品にするなら
ボッチャを高齢者や保育園などでレクリエーションとして楽しむ場合、ボッチャボールを代用してレクリエーションなどに取り入れましょう。
公式試合ではないので、ボッチャボールに似ているものを代用のボールとして遊ぶことができそうです。
- テニスボール・・・同じようなボールなので代用はできます。ただし、弾みすぎや転がりすぎるかもしれませんね。
- おてだま・・・家にあるものや安く購入できる物を使って、ボールを作ります。
ただし、代用品は代用品です。
本物とは違う感触なので、転がりすぎたり転がらなかったりでボッチャの面白さが出ないことが多いです。
定期的にボッチャ競技を運動やゲームとして取り入れるなら、中古の品物でも本物を低価格で購入できればそうする方がおすすめですね。
ボッチャのボールを自作してみよう
ボッチャは試合用でなければ、代用品のボールではなく自作のボールにしてみましょう、自作したマイボールを使いボッチャ競技をゲーム感覚で遊ぶことができます。
ボッチャボールは見た目が赤や青、テニスや野球ボールと似ていますが公式のボッチャボールは値段が高いのです。
その値段、安い物で5,000円。
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高い物になると軽く10,000円を超えます。
ボッチャボールの大きさや重さは大体で良いですが、公式のサイズ(サイズ(周長)は270mm±8mm)と重さ(275g±12g)に出来るだけ近づくよう作りましょう。
- ガチャポンカプセル・・・ガチャポンのカプセルに砂や粘土を入れて、外側をカラーテープで巻く。
- 新聞紙・・・新聞紙を丸めて、外側をカラーテープやガムテープで巻く。
- 靴下・・・靴下を丸めて、外側をカラーテープやひもを使って巻く。
- 風船とお米・・・小さな風船の中に米などを入れて、周りを綿で包み外側をカラーテープで巻く。
自分のアイデアで自作のボールを作ってみるのも、楽しいのではないでしょうか。
ボッチャはボール以外も自作ランプで手で投げられない人も参加できる
パラスポーツのボッチャで使う用具のなかにボール以外の自作できるランプやランプスと呼ばれる勾配具があります。
これは、ボッチャボールを手で投げることが出来ない身体能力でも、ボールを自分の目標に定めて転がすことで的に近づけるための用具(ランプ・ランプス)です。
ボッチャで使用するボールやランプなどの用具は、日本ボッチャ協会が公認する国内選手権大会で使用する場合、ボールテストや器具検査で、競技規則の基準に適合している必要があります。
ただレクリエーション的な大会や試合であれば、基準に適合してもしなくても、手作りの用具でも試合を行うことがあります。
公認や公式試合以外は、大会関係者やボッチャ選手たちの了解を得れば良いので手作りの用具などで楽しくボッチャという競技試合をするというのが目的なのです。
ボールだけでなく、ランプも手作りしたもので参加できるのですよ。
パラスポーツのボッチャはどんな障がい者も参加できる
パラスポーツといわれているボッチャの元々は、重度の脳性麻痺者や非脳性で同程度の重度障がいが四肢にある人のためのスポーツでした。
しかし、近ごろでは障がいの有無に関わらず、子供から老人まで参加して楽しむことができる人気のスポーツになってきています。
ただし、パラリンピックや国内選手権大会のような公式大会は、障がいの種類と程度によって4つのクラスに分けられて競技を行うため、健常者は参加できません。
ボッチャの勾配用具ランプやランプスの簡易手作り方法
ボッチャの用具は市販されている物、主にボールは高価、さらにランプスなどを手作りするのは四肢に障害がある本人では難しいところがあります。
しかし、公式では無い場合、簡単に手作りで費用をかけない物や自分の好みの用具で参加する方も多くなってきました。
特にボッチャボールは、選手にとって重要な用具なので、掴みやすい、投げやすい、蹴りやすいなど自分の好みに合わせた、手作りのボールを持ち込むことも多いですね。
またランプは、勾配によって球を転がす補助用具で、自力で投球できない障がい者の方にとっては勝負を左右する大事な用具です。
日本ボッチャ協会競技規則の基準では、ランプを横に倒したときに付属品や延長部、ベースなど最大最長の状態で、2.5m×1mのエリア内に入る寸法であればOKです。
また加速や減速する器械や照準器、ブレーキ、望遠鏡等を付けてはいけません。
パラリンピックや国際大会などでは、高価なランプを使用している選手をよく見かけますね。
それとは違い、初心者の入門用やレクリエーションで行う物であれば、手作りランプでボッチャに参加してみるとボッチャの楽しさが分かってくるでしょう。
なにせ市販されているボッチャ用具は、全般的に高価な物が多いです。
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こういったものでも安い方で安価なものになります。
長さや角度、材質など手作りで工夫して、費用がなるべくかからないようなランプで競技に参加するのが理想ですね。
しかし、実際にランプを使用するのは障がいの有る本人なので自分で手作りすることはできません。
介助者や周りの人たちと協力して、一緒にマイランプづくりに挑戦して、安く自作しようと思えば雨樋(あまどい)や、支柱になる木材などをホームセンターで購入。
その雨どいを滑り台のように木材などで土台を作り、それを支える支柱があれば、自作ランプとして使うことができますよ。
室内で遊ぶ程度なら、ダンボールでボッチャ用勾配用具ランプスを簡単に作ることもできます。
こちらに、大阪市障害者スポーツ協会さんの動画が分かりやすいです。
ただ、ランプ(ランプス)は土台がしっかりとしていないと、ボッチャボールが転がるだけで揺らいだりきしんだりするとボールを正確に転がせなくなるので注意が必要です。
購入を考えるのなら個人的におすすめなのは、木製のランプスです。
金額的にな目安では6万円前後の値段のものがおすすめ。
高価な物では60万円を超えるものもありますし、3万円前後の物もありますが、やはり木製のランプスは安定感が違います。
ただし、ボッチャの楽しみ方が分かるまでは、手作りや自作したランプで競技して、その後は本格的なランプを手に入れて競技することをおすすめします。
まとめ
ボッチャのボールの重さは基準を満たすことで自分好みの特性を持った球を使うことができます。
ボッチャのボールを代用品で公式戦に向く物は難しいですが、自作することはできるので練習球として作ることも可能です。
ボッチャボールを自作するならつまみやすい、持ちやすい、投げやすい、転がりやすい、滑りやすいなど特性を生かしましょう。
ボッチャの試合を有利に進める(=投げやすいボールを作ること)ができる楽しいパラスポーツです。
また、勾配具などの用具を手作りしたり、自作ランプやランプスは、公式大会で勝つとか優勝を目指すのが目的であれば、おすすめできませんが、レクリエーション的な大会であれば、十分使用できると思います。
まずは手作り用具で、楽しくボッチャを体験しましょう。
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