ボッチャで使用するボールの重さには基準が存在します。
ボッチャボールの重さ、代用方法、そして手作りの魅力についてご紹介します。
ボッチャでは、ジャックボール(目標白球)、赤色ボール、青色ボールがそれぞれ6個ずつ使用されます。
ボッチャは障がいのある人々にも楽しめる競技であり、ボールはその重要な要素です。しかし、市販のボッチャボールは重くて高価な場合もあります。
そこで、ボッチャのボールを身近な代用材料を活用したり、重さやサイズ、形状を調整しながら自作することで、自分に最適なボッチャボールを作ることができます。
この記事では、ボッチャボールの適切な重さや代用材料の選び方、そして手作りの楽しみ方について詳しく解説します。ボッチャの魅力を存分に味わいながら、自分にぴったりのボールを見つけましょう。
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ボッチャのボールの重さとサイズ
ボッチャのボールの重さやサイズには厳密な基準があります。
ボッチャボールの重さ
ボッチャ公式の大会では、ボールの重さは275g±12gと定められています。
これは、ボールの重さが275gから287gの範囲に収まる必要があることを意味します。
この基準は、ボールの投擲やコントロールに影響を与える要素の一つです。
ボッチャのボールのサイズ
ボッチャのボールサイズは主に周長(ボールの周りの長さ)で表されます。
ボッチャ公式の基準では、ボールのサイズは270mm±8mmと定められています。
したがって、ボールの周りの長さは270mmから278mmの範囲に収まる必要があります。
適切なサイズは、ボールの転がりや操作性に影響を与える要素となります。
ボッチャのボールの色について
ボッチャのモールの色も特定の要件があります。
・公式の大会では、赤色と青色、白色の3つの色が使用されます。
・これは、対戦中にボールを識別しやすくするための措置です。
・明確な色分けにより、選手や審判が正確にボールの位置や所有権を判断することができます。
ボッチャの製造要件について
さらに、ボッチャのボールには特定の製造要件が求められます。
・ボールには切れ目が入っていないことが必要です。
・ボールにシールを貼ったり改造を施したりすることも許されません。
これは、公正な競技環境を維持するための規定です。ボールの製造工程や材質に関しても厳密な基準があります。
ボッチャの試合では、ボールの性能を確認するために専用の計測器具を使用しています。
この計測器具を使用して、ボールの通り抜けや転がり具合がランダムにチェックされます。
基準を満たさないボールは使用できず、代わりに大会で指定された基準を満たしたボールを使用する事になります。
ボッチャのマイボール制度
ボッチャは基本的にマイボール制度が採用されています。
つまり、選手は基準を満たすボールを自分専用のボールとして使用することができます。ただし、ボッチャのボールの材質には注意が必要です。
ボールの中心部分は硬質の素材で作られており、表面はつまめるほど柔らかい素材(天然皮革、フェルト、合成皮革など)で覆います。
ボールには切れ目(縫い目)があり、転がりすぎず弾みすぎない特性を持たせます。
実際、多くの選手はボッチャメーカーのボールの縫い目を少しほどいたり、自分の使いやすい形や重みに調整したりして、マイボールを自作しています。
ただし、これらの改造は公式サイズの範囲内で行われます。
ボッチャボールの代用品にするなら
ボッチャボールの代用品について説明いたします。
特に高齢者や保育園のレクリエーション活動などでボッチャを楽しむ際には、代用品を利用しましょう。
公式の試合ではない場合、ボッチャボールに似た特性を持つ代用品を使用することができます。
ボッチャボールの代わりにテニスボール
その中でも、一般的な代用品としてテニスボールが挙げられます。
テニスボールは形状や大きさがボッチャボールに近いため、代替として使用されることがあります。
ただし、テニスボールは本来テニス用に設計されており、ボッチャと比べて弾力性や転がり方に違いがあります。
弾みすぎたり転がりすぎたりすることに注意が必要です。
ボッチャボールの代わりにお手玉
また、手軽に代用品を作る方法として「おてだま」という手段があります。
身近な材料や手頃な価格で入手できるものを使用してボールを作ることができます。
ただし、代用品はあくまで代用品であり、本物のボッチャボールとは異なる感触や性能を持ちます。
転がりすぎたり転がらなかったりすることで、本来のボッチャの面白さが損なわれる可能性があります。
ボッチャのボールを自作してみよう
ボッチャボールを自作する方法について説明いたします。
ボッチャは公式試合用でなければ、代用品のボールではなく自作のボールにしてみましょう、自作したマイボールを使いボッチャ競技をゲーム感覚で遊ぶことができます。
ボッチャボールの大きさや重さは、公式の基準に近づけることが望ましいです(サイズは270mm±8mm、重さは275g±12g)。
以下は、いくつかの自作方法です。
- ガチャポンカプセル:ガチャポンのカプセルに砂や粘土を入れて、外側をカラーテープで巻きます。これにより、重さや形状を調整し、自分に合った転がりやすさを実現することができます。
- 新聞紙:新聞紙を丸めて、外側をカラーテープやガムテープで巻きます。これにより、柔らかさや軽さを調整し、自分の投げやすさに合わせることができます。
- 靴下:靴下を丸めて、外側をカラーテープやひもで巻きます。これにより、形状や重さを調整し、自分の好みに合わせたランプを作ることができます。
- 風船とお米:風船の中にお米などを入れて、周りを綿で包み、外側をカラーテープで巻きます。これにより、軽さや柔らかさを調整し、自分の操作しやすいランプを作ることができます。
これらは一部の例であり、自分自身のアイデアを活かして独自のボッチャボールを作ることも可能です。
実際に、私も風船をはじめ全て100均の商品でボッチャボールを作成してみました。そのボッチャボールの自作工程を写真を使いながら記事にして記事をこちらにアップしていますので参考にしてみてください。
自作のボール作りは楽しく、創造性を発揮する機会でもあります。
ただし、自作したボールは公式のボッチャボールとは異なる特性を持ちますので転がり方や重さに違いが生じることに留意しましょう。
自作のボッチャボールは、非公式な場での練習や楽しみのために活用することができます。
公式のボッチャボール
公式の競技に参加する場合には、公式のボッチャボールを使用することが推奨されます。
ボッチャボールの値段は、安い物でも5,000円以上します。
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高い物になると軽く10,000円を超えます。
中古のボッチャボールを利用
ボッチャ競技を定期的に楽しむ場合には、運動やゲームとして本格的に取り組むために、中古の本物のボッチャボールを手に入れることをおすすめします。
例えばメルカリなどに出品されているものがこちらです。
中古品でも手頃な価格で入手できることがありますので、本物のボッチャボールを使用することで、より本格的なプレーを楽しむことができます。
代用品を利用する際には、本物との違いに注意しながら楽しむことが大切です。
代用品はボッチャの特性やプレーの感覚を完全に再現することはできませんが、その場の楽しみや目的に合わせて適切に活用することができます。
ボッチャは手で投げられない人も参加できる
ボッチャは手で投げられない人も参加できます。
ボッチャというパラスポーツでは、ボール以外にも自作できるランプやランプスと呼ばれる勾配具があります。
それはランプやランプスと呼ばれ、ボールを手で投げることができない人でも、自分の目標に向かって転がすことで的に近づけるための道具です。
ボッチャで使用するボールやランプなどの用具は、日本ボッチャ協会が公認する国内選手権大会で使用する場合、競技規則の基準に合致している必要があります。
しかし、レクリエーション的な大会や試合では、基準に合致していなくても手作りの用具を使用して試合が行われることがあります。
公認や公式試合以外では、大会関係者やボッチャ選手たちの了解を得れば手作りの用具でも楽しくボッチャの競技試合を行うことができます。
ボールだけでなく、ランプも手作りで参加することができるのです。
パラスポーツのボッチャはどんな障がい者も参加できる
ボッチャはパラスポーツとして、どんな障がい者も参加することができます。
かつては重度の脳性麻痺者や四肢に同程度の重度障がいのある非脳性障がい者のためのスポーツでしたが、最近では障がいの有無に関わらず、子供から老人まで幅広い人々が楽しめる人気のスポーツとなっています。
ただし、パラリンピックや国内選手権大会などの公式大会では、障がいの種類と程度に応じて4つのクラスに分かれて競技が行われるため、健常者は参加することができません。
ボッチャの勾配用具ランプやランプスの手作り方法
ボッチャの用具は市販されているもので、特にボールは高価です。また、ランプスなどを自作するのは四肢に障害のある人にとって難しい場合もあります。
しかし、公式の競技ではない場合、手作りで費用をかけずに参加する人も増えています。
特にボッチャボールは選手にとって重要な用具であり、掴みやすさや投げやすさ、蹴りやすさなど、自分の好みに合わせて手作りのボールを使用することもよくあります。
また、ランプは勾配によってボールを転がす補助用具であり、自力で投球できない障がい者にとって重要な道具です。
日本ボッチャ協会の競技規則では、ランプを横に倒したときに付属品や延長部、ベースなどを含めた最大最長の状態で、2.5m×1mのエリア内に収まる寸法であれば問題ありません。ただし、加速や減速する装置や照準器、ブレーキ、望遠鏡などは使用できません。
パラリンピックや国際大会では、高価なランプを使用する選手が一般的ですが、初心者やレクリエーションで行う場合は手作りのランプを使用してボッチャに参加することもおすすめです。手作りのランプを使うことで、ボッチャの楽しさを実感できるでしょう。
なぜなら、市販されているボッチャ用具は全般的に高価なものが多いためです。
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ランプやランプスになるとこれが安価なものになります。
長さや角度、材質などを工夫して、費用をできるだけ抑えた自作のランプを使用することが理想的です。
ただし、実際にランプを使用するのは障がいのある人自身ではないため、介助者や周囲の人たちと協力してマイランプ作りに挑戦する必要があります。
ホームセンターで雨樋や支柱になる木材などを購入し、雨樋を滑り台のように使って木材で土台を作り、支柱を設置すれば手作りのランプとして利用できます。
レクリエーションなど室内で遊ぶ程度であれば、ダンボールで簡単にボッチャ用の勾配用具ランプスを作ることもできます。
大阪市障害者スポーツ協会さんの動画が参考になりますので、ご覧ください。
ただし、ランプやランプスの土台はしっかりとしていないと、ボッチャボールが揺れたり倒れたりして正確な転がし方ができなくなるため、注意が必要です。
もし購入を考える場合、個人的には木製のランプスをおすすめします。価格的には約6万円前後のものがおすすめです。
高価なものでは60万円以上のものもありますが、3万円前後のものもあります。木製のランプスは安定感があります。
ただし、ボッチャの楽しみ方を理解するまでは、手作りや自作のランプで競技してみてから、本格的なランプを入手して競技することをおすすめします。
まとめ
これまでのボッチャに関する内容では、ボッチャボールに焦点を当て、その特徴や使用方法、重さについて解説しました。
ボッチャ公式試合における基準を満たすボールの使用が可能であることや、自作ボールの代用品や手作り方法についても紹介しました。
さらに、ランプスに関しても触れ、自作や代用品の選択肢について具体的な情報を紹介しました。
ボッチャを楽しむための知識やアイデアを得てボッチャの世界をより深く理解し、自分に合ったボールや用具を選ぶ上で役立つ情報を紹介しました。
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