パラリンピックの競技の中に「ボッチャ」という車椅子でできるスポーツがあるのをご存じでしょうか。
ボッチャの名前だけ聞くとどんなスポーツか想像できない人もいるかもしれないですよね。
私も車椅子でできる「ボッチャ」というかわいい響きの名前で興味をもって調べてみました。
そのボッチャの名前の由来から魅力まで、ボッチャ競技をするため使う用具や器具の名前や種類について紹介します。
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▼その他ボッチャの基本ルールから手作りの用具まで▼
障害者スポーツのボッチャルールは簡単!ジャックボールに近づけるだけ!
ボッチャの名前の由来と魅力
ボッチャの名前の由来は諸説あります。
ボッチャは、ボッチーというヨーロッパでペタンク(フランス発祥で、目標の球に金属ボールを投げて、相手より近づけることで得点を得る競技)から発展したスポーツが元と言われています。
でも同じようなスポーツが世界各地に多くあるため、実際はどこが発祥かははっきりしていません。
通説の中には、イタリアで生まれたという説もあります。
ボッチャを英語でいうとボッチーですが、イタリア語ではボッチャと言います。
そして、そのボッチャという名称は、ボールという意味のイタリア語が由来です。
現在ボッチャは、脳性麻痺者や運動能力に障害がある障害者向けスポーツとして、世界中に拡がりパラリンピックの正式種目競技となりました。
ボッチャの魅力
ボッチャには、主に次のような魅力があるスポーツです。
- 誰でもできる・・・子供から大人、老人、障害者、運動オンチ、スポーツマンなど人を選ばず、誰でもプレーできるというのが最大の魅力ですね。ただしパラリンピックでは健常者は参加できません。
- ルールが簡単・・・赤と青のチームに分かれて、目標球に自分の投げたボールを近づけ、点数を競うゲームです。
- どこでもできる・・・専用のボールがあれば、体育館や集会所、和室でもできます。
- 奥が深い・・・相手のボールをはじいたり、コースを邪魔したり、球を利用して自分を有利にすることができます。チームで作戦を練るのも楽しいですよ。
ボッチャの用具の名前
ボッチャの競技者の用具の名前と、審判が使用する用具や器具の名前(呼び方)は次の通りです。
競技者が使用する物
ボッチャボール・・・ジャックボール(目標の白球)1個、赤球6個、青球6個で1セットです。
ランプ(ランプス)・・・桶状のボールを上から下へ転がすスロープです。
手や足でボールを動かせない主に障がい者が使用するため使いやすいように自作します。
ヘッドポインター(リリーサー)・・・ヘッドバンドにランプ上のボールを抑えるために棒が付いています。
審判具(審判が使用する物)
計測器具・・・ボールとボールの距離を測るメジャーとメジャーで測れない微妙な距離を測るキャリパー(コンパス)があります。
赤青のカラーインディケーター(指示板)・・・卓球のラケットのような平べったいパドルで表裏の色が赤青になっているもので、次に投げる競技者の色を競技者や観戦者に分かるように審判が掲げます。
ボッチャの正式なコート回り
コート・・・正式なコート寸法は、12.5m×6mです。
決められた配置に粘着テープでマーキングします。
スコアボード・・・競技者全員に見える位置に設置します。
タイミング・イクイップメント・・・制限時間内に投球するために測定する時計です。
電子時計が好ましいと言われています。
ボッチャの用具の種類
・ボッチャボール・・・基準を満たしていれば商標の無い物も使用できます。
市販されているのは大きく分けて初心者用の堅いボールと公式競技でも使用できる柔らかいボールがあります。
基本的に「ボッチャボールセット」で販売や貸出しがされています。
そのボッチャボールセットの中身は「ジャックボール1個・赤球6個・青球6個・計測器具(メジャーとコンパス)」が多いです。
・ランプ(ランプス)・・・横に倒した状態で2.5m×1mのエリア内に収まる大きさの物を使用します。
スロープ部が木製、アルミ、樹脂製があり、車椅子の上から自分がボールを転がせる状態に作ります。
・コート・・・正式なコート以外に、パネル式で置くだけのミニコートがあります。
横3.66m×3.66m、4.0m×4.5m、4m×3m、3m×6mのビニル系床パネルもありますよ。
北川景子さんが車椅子でヒロインを演じボッチャ競技を行うシーンのある日本映画も話題になりましたよ。
あらすじやキャストなどはこちらにまとめましたのでご覧くださいね。
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まとめ
ボッチャという名前はパラリンピックの正式競技でもあるヨーロッパ由来の魅力的なスポーツです。
ボッチャは誰でも用具の名前が分からなくても障がい者はもちろん、高齢者から子供までボールさえあれば楽しめます。
ボッチャはパラリンピックでの競技だけではなく、健常者の中でも今後広がりが予想される奥の深いスポーツです。
高齢者や障害者の方とも一緒にできるスポーツなので、その魅力を体験しましょう。
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