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車椅子のサイズの選び方|座幅の測り方・目安と身体に合うサイズの確認ポイント

車椅子のサイズの選び方と座幅の測り方・目安を示したアイキャッチ画像 車椅子・福祉用具

車椅子を選ぶときは、「自走式か介助式か」だけでなく、身体に合うサイズかどうかも大切です。

特に確認したいのが、座る部分の幅である「座幅(シート幅)」です。

座幅が狭すぎると身体を圧迫しやすく、反対に広すぎても姿勢が安定しにくかったり、自走するときにハンドリムへ手が届きにくくなったりすることがあります。

また、身体に合う座幅でも、車椅子全体の幅が自宅の廊下やドアに合わなければ、生活の中では使いにくくなります。

この記事では、車椅子のサイズを選ぶときに確認したいポイント、座幅の測り方と目安、狭すぎる・広すぎる場合の注意点、ワイドタイプを選ぶときの考え方まで解説します。

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車椅子のサイズを選ぶときに確認したいポイント

車椅子のサイズというと横幅だけを考えがちですが、実際にはいくつかの寸法を確認する必要があります。

  • 座幅(シート幅)
  • 座面の奥行き
  • 座面の高さ
  • アームサポートの高さ
  • フットサポートの位置
  • 車椅子全体の幅と長さ
  • 重量や耐荷重

身体に合うかどうかと、実際の生活環境で使えるかどうかの両方を確認することが大切です。

座幅(シート幅)

座幅は、車椅子に座ったときのお尻や太もも周辺に関わる寸法です。

狭すぎると身体が圧迫され、広すぎると身体が左右に動きやすくなるため、身体の大きさに合わせて確認します。

座面の奥行き

座面の奥行きは、座ったときのお尻から膝の裏までの位置に関係します。

座面が深すぎると膝裏に当たりやすくなり、反対に浅すぎると太ももを支えられる範囲が少なくなります。

座った状態で、背中や骨盤の位置を整えたうえで確認することが大切です。

座面の高さ

座面の高さは、足の位置や移乗、自走方法などに関係します。

足で床を蹴って移動する場合と、ハンドリムを使って自走する場合では、使いやすい高さが異なることがあります。

ベッドやトイレ、椅子などへの移乗を行う場合は、移乗先との高さの差も確認しておきましょう。

アームサポートとフットサポート

アームサポートやフットサポートの位置も、座っている姿勢や移乗のしやすさに関わります。

腕や肩に無理がないか、足が安定して支えられているか、移乗するときに邪魔にならないかなどを確認します。

車椅子全体の幅・長さ・重量

身体に合う座面サイズだけを確認しても、車椅子そのものが生活環境に合わなければ使いにくくなります。

車椅子全体の幅や長さ、折りたたんだときの大きさ、重量なども確認しましょう。

「座幅」と「車椅子全体の幅」は別です。
座る部分の幅が身体に合っていても、車体全体が広ければ廊下やドア、曲がり角を通りにくくなることがあります。

車椅子の座幅の測り方と目安

車椅子の座幅を選ぶときは、まず座った状態でお尻の最も広い部分を確認します。

お尻の幅を測る

椅子などにできるだけ普段に近い姿勢で座り、お尻や太ももの最も広い部分の幅を測ります。

左右に箱や本などを置いて、その間を測る方法もあります。

身体を横から押さえつけないようにし、自然に座った状態で測ることが大切です。

座幅は身体より少し余裕をもたせる

座幅は、身体の幅とまったく同じにするのではなく、少し余裕をもたせて選ぶのが一般的です。

メーカーなどでは、お尻の幅に数cm程度の余裕を加える方法が目安として案内されることがあります。

ただし、必要な余裕は身体の状態、姿勢、衣類、使用するクッションなどによって変わります。

座幅の数値だけで決めず、実際に座ったときに身体が圧迫されていないか、反対に左右へ大きく動いてしまわないかを確認してください。

クッションや衣類も含めて確認する

車椅子用クッションを使う場合は、クッションを置いた状態で座り方が変わることがあります。

厚手の衣類を着る季節や、身体を支えるパッドなどを使用する場合もあるため、普段の使い方に近い状態で確認すると分かりやすくなります。

車椅子の座幅が狭すぎるとどうなる?

座幅が狭すぎると、身体と車椅子の間に十分な余裕がなくなります。

身体が圧迫されやすい

お尻や太ももが車椅子の側面に強く当たると、座っている間に圧迫感や痛みを感じることがあります。

身体とアームサポートの間に十分な余裕がない場合、衣類が引っかかったり、姿勢を整えにくくなったりすることもあります。

移乗や姿勢調整がしにくくなることがある

座面にほとんど余裕がないと、身体を少し動かして姿勢を整えたり、介助者が身体を支えたりするときにスペースが足りない場合があります。

ただし、余裕を大きくすればよいというわけではありません。

次に、座幅が広すぎる場合も確認しておきましょう。

車椅子の座幅が広すぎるとどうなる?

「広い方がゆったり座れて楽そう」と感じるかもしれませんが、必要以上に広い座面が使いやすいとは限りません。

骨盤や身体が左右に崩れやすくなる

座面が広すぎると、身体を左右から支える位置が遠くなります。

自分で姿勢を直すことが難しい場合は、骨盤や体幹が左右へ傾いたり、座っている位置がずれたりすることがあります。

必要に応じてクッションやサポートを使用しますが、まず身体に合う座面サイズを確認することが基本です。

自走式はハンドリムが遠くなることがある

自走式車椅子では、座幅が広くなると左右の後輪も離れるため、ハンドリムまでの距離が遠くなる場合があります。

ハンドリムに手が届いていても、肩を大きく開いたり身体を傾けたりしなければ操作できない場合は、自走しにくくなることがあります。

自走式車椅子の選び方については、自走式車椅子とは?特徴と選び方も参考にしてください。

介助や移乗にも影響する

座幅が広くなると車椅子本体の幅も大きくなる傾向があります。

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ベッドやトイレの横へ車椅子を寄せるときや、介助者が身体を支えるときなど、周囲に必要なスペースも変わります。

介助式車椅子については、介助式車椅子とは?特徴と選び方も参考になります。

座面の奥行きと高さも身体に合わせる

車椅子のサイズを選ぶときは、座幅だけで決めないことも大切です。

座面の奥行きは膝裏の圧迫を確認する

座面の奥行きが深すぎると、座ったときに膝の裏が座面へ強く当たることがあります。

膝裏に余裕があるか、背もたれまで骨盤を戻して座れるかを確認します。

反対に奥行きが短すぎる場合は、太ももを支えられる面積が少なくなります。

座面の高さは自走・足こぎ・移乗方法でも変わる

座面の高さが合っているかどうかは、車椅子をどのように操作するかによっても変わります。

足で床を蹴って移動する場合は床へ足が届く必要がありますが、足をフットサポートに載せて使用する場合は別の確認が必要です。

また、ベッドやトイレなどへ横移乗する場合は、移乗先との高さの差も確認しておきましょう。

クッションを使う場合は厚みも考える

車椅子用クッションを置くと、その分だけ実際に座る位置が高くなります。

クッションの厚みによって、アームサポートの高さやフットサポートまでの距離、テーブルとの位置関係なども変わります。

車椅子とクッションを別々に考えるのではなく、実際に使用する状態で確認することが大切です。

ワイドタイプの車椅子を選ぶときの注意点

一般的な座幅では身体に合わない場合、座面の広いワイドタイプの車椅子も選択肢になります。

座幅だけでなく耐荷重も確認する

身体が大きい場合は、座幅とあわせて車椅子の耐荷重も確認しましょう。

座面が広くても、利用者の体重が製品の耐荷重を超えていれば使用できません。

必ずメーカーが示している仕様を確認してください。

座幅が広くなると車椅子全体も大きくなる

ワイドタイプを選ぶときに見落としやすいのが、車椅子全体の大きさです。

座幅が広くなれば、左右のフレームや車輪を含めた全幅も大きくなる傾向があります。

身体には合っていても、自宅の廊下やドアを通れなければ生活の中では困るため、座幅と全幅をセットで確認しましょう。

座幅約55cmのワイド車椅子という選択肢

ワイドタイプの一例として、フェニックス商事の「Nice Way BIG」があります。

公式の商品仕様では、座面幅約55cm、車椅子全体の幅約76cm、重量約21kg、耐荷重約130kgの自走・介助兼用タイプです。

一般的な車椅子より広い座面を必要とする場合の選択肢になりますが、座幅約55cmに対して車体全体の幅は約76cmあります。

ワイドタイプは「身体に合うか」だけでなく、「生活する場所に入るか」まで確認することが大切です。

購入を検討する場合は、最新の寸法や耐荷重、仕様を商品ページで確認してください。

Nice Way BIGのサイズ・仕様を確認する

身体に合うサイズでも自宅で使えるとは限らない

車椅子は身体に合うことが大切ですが、実際に使用する場所に合うことも同じくらい重要です。

廊下・ドア・曲がり角を確認する

車椅子の全幅より廊下が広ければ、それだけで問題なく通れるとは限りません。

自走する場合はハンドリムを操作する手のスペースが必要で、介助する場合は介助者が後ろから押したり方向を変えたりするスペースも必要です。

特に曲がり角やクランクした廊下では、車椅子の全長や回転スペースも影響します。

自宅で必要な幅については、家で車椅子を使うときの廊下幅と室内動線で詳しく解説しています。

車への積み込みと保管場所を確認する

外出時に車へ積み込む場合は、折りたたんだときの幅や高さ、重量も確認します。

車椅子を毎回持ち上げる必要がある場合は、利用者に合うサイズだけでなく、介助者が無理なく扱える重量かどうかも重要です。

自宅で保管するときも、玄関や居室などに置けるスペースがあるか確認しておきましょう。

車椅子は可能なら実際に座って確認する

車椅子のサイズは、数字だけでは分かりにくい部分があります。

同じ座幅でも、フレームの形状やアームサポート、背もたれ、クッションなどによって座った感覚は変わります。

可能であれば実際に座り、次のような点を確認しましょう。

  • お尻や太ももが圧迫されていないか
  • 座面が広すぎて身体が左右へ崩れないか
  • 背もたれまで骨盤を戻して座れるか
  • 膝裏が座面に強く当たっていないか
  • 足が安定して支えられているか
  • ハンドリムを無理なく操作できるか
  • 移乗しやすい高さになっているか
  • 家の中や外出先で扱える大きさか

長時間使用する車椅子や、姿勢保持に配慮が必要な場合は、理学療法士・作業療法士、福祉用具専門相談員などへ相談しながら選ぶと安心です。

介護保険などでレンタルできる場合は、実際の生活環境で試してから調整できることもあります。

車椅子を借りる場合の考え方については、車椅子をレンタルするときの選び方も参考にしてください。

まとめ

車椅子のサイズを選ぶときは、座幅だけでなく、座面の奥行きや高さ、アームサポート、フットサポート、車椅子全体の幅や重量まで確認することが大切です。

座幅は身体より少し余裕をもたせるのが一般的ですが、狭すぎても広すぎても使いにくくなることがあります。

特に自走式ではハンドリムまでの距離、介助式では移乗や介助スペースも確認しましょう。

ワイドタイプを選ぶ場合も、「座面が広いから安心」と考えるのではなく、耐荷重や車椅子全体の幅、自宅の廊下やドア、車への積み込みなど、実際の生活環境まで含めて確認する必要があります。

身体に合うサイズと、生活の中で無理なく使えるサイズの両方を確認することが、車椅子選びでは大切です。

車椅子の種類そのものから比較したい場合は、車椅子の種類と選び方も参考にしてください。

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