電動車椅子のバッテリーの種類は大きく分けて2種類あります。
電動車椅子は、電動モーターにより走行する大小4輪の車椅子で、自力で車椅子を操作することが難しい方が主に利用します。
操作はハンドルやジョイスティックで行い、電動モーターはバッテリーの電力で動きます。
電動車椅子を購入する上で重要なのは、バッテリーの寿命や充電時間、走行時間です。
ヤマハが電動車椅子のバッテリーのシェアナンバーワンですが、走行時間やその値段も気になりますね。
そのバッテリーにはどんな種類があるのか、充電する時間はどの位か、1回の充電で走行できる時間はどの位かなど、ヤマハのバッテリーを例にしてわかりやすく解説します。
電動車椅子のバッテリー種類と重さ
電動車椅子(簡易型)のバッテリーには2種類あり、その種類により重さも異なります。
国内シェアトップのヤマハのバッテリーについて、ホームページから抜粋した内容をご紹介します。
バッテリー種類は、ニッケル水素型とリチウムイオン型の2種類があるので、それぞれの主な特色を比較してみましょう。
ニッケル水素型
ニッケル水素バッテリー・・・重さ2.9kg
メリット:値段が安い(リチウムイオン型に比べ)、充電時間が短くてすむ。寿命は約3年。
デメリット:電力がほとんど残っている状態で何回も充電すると使える容量が減ってしまいます。
1回の満充電にかかる電気代は約8円。
値段は54,000円(税別)
リチウムイオン型
リチウムイオンバッテリー・・・重さ3.6kg
メリット:値段はニッケル水素型の約2倍の値段。寿命は約8年と長く、電力がほとんど残っている状態で充電しても使える容量は、極端に減少しません。
デメリット:充電時間はニッケル水素に比べ少し長くかかります。
1回の満充電にかかる電気代は約14円。
ニッケルの倍ですが、びっくりするほどの電気代ではないですね。
値段は125,000円(税別)なので、値段はニッケル水素型よりはかなり高額になります。
電動車椅子のバッテリー充電時間とタイミング
ニッケル水素型
ニッケル水素バッテリーは、空っぽ状態から充電を始めると、2.5~3時間ほどかかります。
バッテリーの充電タイミングは、なるべく電力を使い切った状態で充電すると良いのですが、なかなか次のことを考えると最後までバッテリーを使い切る訳にもいかない場合、充電器で確認することができますよ。
充電器にバッテリーを差し込んだときに電池が残っていれば「リフレッシュ」ボタンが点灯した場合、バッテリー内に残量があるということなので、リフレッシュボタンを押すことで放電します。
ただし、充電と放電を約300回行うと、約60%まで電力が減ってしまいます。
1ヶ月以上使わないときは、一度満充電にしてから保管します。
長期(3ヶ月以上)使用しないときも、一度満充電して保管し、定期的(3ヶ月おき)に充電してくださいね。
リチウムイオン型
リチウムイオンバッテリーは、空っぽ状態から充電を始めると、4.5時間ほどかかります。
バッテリーの充電のタイミングは、ニッケル水素型ほど気にしなくても良いです。
充電と放電を約700回行うと、バッテリー自体が使えなくなるようです。
長期(3ヶ月以上)使用しないときは、充電容量(表示ランプが3つ点灯)を確認して保管します。
使用しない期間が3ヶ月以上になるときは、3ヶ月おきに充電容量(表示ランプが3つ点灯)するのを確認して充電します。
忘れないようにしましょう。
ヤマハ電動車椅子のバッテリー走行時間は
ヤマハ電動車椅子のバッテリー1個の走行時間はタイプにより違いますが使い方により変わってきます。
車の走り方によりガソリンの減り方が変わることと同じです。
目安としては以下の通りです。
ニッケル水素型バッテリーの場合、1回の充電で、走行距離は15km~20km。
時速約5kmでは3時間~4時間です。
リチウムイオン型バッテリーの場合、1回の充電で、走行距離は27km~40km。
時速約5kmでは5時間~8時間となります。
まとめ
電動車椅子のバッテリーには種類は大きく分けて2種類、ニッケル水素とリチウムイオンがあります。
電動車椅子はバッテリーで動作するので使用時間を把握していないと思うように動けませんよね。
ヤマハのバッテリーが特に簡易電動車椅子バッテリーのシェアを占めるので走行時間も把握しておくと良いですよ。
ヤマハを例にしましたが、ニッケル水素型とリチウムイオン型では、性能や価格に約2倍の差があります。
しかし、コストを比較するとほぼ同じくらいです。
寿命は短くても、初期費用を抑えるならニッケル水素型、初期費用をかけても性能の良いほうを選ぶならリチウムイオン型だと思います。
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