車椅子のブレーキには車椅子の種類によってレバー式以外にもさまざまあります。
車椅子で外出や移動するときに、安全面で特に重要なのはブレーキです。
坂道、横断歩道、車や電車の乗り降りなど、様々な場所でブレーキを使いますよね。
車椅子のブレーキ種類は、車椅子のタイプによって、レバー式、トグル式(タッグル式)などがあります。
そのレバー式とトグル式(タッグル式)の違いと車椅子のブレーキのドラム式について解説します。
車椅子ブレーキの種類レバー式とは
車椅子のブレーキ種類でもレバー式がポピュラーでした。
というのも、今もポピュラーではありますが公共施設や大型スーパーなどの無料貸出用の車椅子に使用される比較的安価な車椅子に装備されていることが多いです。
レバー式は、ブレーキと言うよりも固定するロック機能で、サイドガードの外側の後輪の前方にあり、レバーを3か4か所の凹部にはめ込んで固定します。
レバーを手前に引きながら外側に動かして凹部にはめ込み、直接後輪のタイヤを押さえつけるので、動作にある程度の力が必要です。
凹部の位置によって、タイヤそのものをロック(固定)します。
車椅子をガッチリ止めるときには良いですね。
動かすときは、凹部のレバーをずらしてブレーキを解除します。
坂道を自走できる人なら良いですが、そうでない人なら介助の人に押してもらうか、坂道は避けたほうがよいですね。
車椅子ブレーキ種類のトグル式とレバー式との違い
車椅子の中でもブレーキにトグル式を採用しているものもあります。
トグルとは、車椅子の機械構造としての正式名称です。
一般的にはタックル、タッグルとも呼ばれることが多いですが、同じ形式のブレーキです。
トグル式は、自動車のサイドブレーキのようにレバーを引いて、後輪のタイヤを押さえつけるように固定する方式であり、ブレーキの設置位置とタイヤを押さえつけるという動作はレバー式と同じです。
さらに、ブレーキがかかる方向(押し止め・引き止め)や駐車ブレーキの取り付け位置を選択できます。
車椅子に乗っている人がブレーキをかける場合、前方につけ手前に引き止める。
介助者が後ろからブレーキをかける場合、後方のタイヤ部分に取り付けて引き止めることができます。
レバー式と違うのは、レバー式のように凹部でレバーを切り替えてタイヤを固定するのではなく、レバーの前後の動作だけでブレーキをかけるのと解除が、交互にできることです。
そして動作は単純で、レバー式ほど力は必要でないという違いがあります。
車椅子ブレーキタッグル式とドラム式
車椅子のタッグル(トグル)式は前述したとおり、現在の車椅子で一番多く使われている形のブレーキです。
タイヤの表面を押さえつけ、摩擦の力によって車椅子を制御する方法です。
一方ドラム式ブレーキは、介助者が車椅子を押すときに使うブレーキで、タイヤの表面を押さえつけて止めるのではなく、後輪の車軸に巻き付くように締め付けます。
自転車のドラム式、ブレーキと同じような構造です。
レバー式、タッグル式のブレーキは、雨の日に制動能力が低下し危険ですが、ドラム式は雨の日にも強く制動力もあります。
どちらかというと、ドラム式は車椅子利用者ではなく、車椅子の背面の介助者用のブレーキと考えた方がよいでしょう。
介助用ブレーキでは、外部式のバンド式や押さえ式介助ブレーキといったタイヤの表面を押さえつけて止めるものもあります。
まとめ
車椅子のブレーキの種類の中からレバー式は昔からある公共施設などでも貸出用に使われる車椅子使われていることが多いブレーキで凸凹でにレバーを引いて車椅子をロックするもの。
車椅子ブレーキの種類だけでなくトグル式(タッグル式)は自動車でも採用されているもので、いずれも使用者も介助者も使うものでした。
車椅子のブレーキはドラム式もあり介助者が利用者の背面から行うブレーキのことなので、それぞれの目的に合った操作を行い、安全に車椅子を利用しましょうね。
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