パラリンピックといえば車椅子競技や義手や義足を使用した身体が不自由な人のアスリートの国際競技大会ですよね?
なかでもパラリンピックでは車椅子を使用した競技種類が数多くあります。
車椅子スポーツでパラリンピックの正式種目はどんなものがあるのかを紹介します。
パラリンピックの車椅子競技の種類はさまざまで日常では見かけない特別仕様のスポーツ用車椅子を使って、懸命に競技する姿には感動を覚えます。
車椅子スポーツ用車椅子を使ったパラリンピックの車椅子競技一覧と種類ごとのスポーツを紹介します。
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パラリンピック車椅子競技一覧と歴史
パラリンピック車椅子競技としてでParalympicsに参加できる競技一覧と歴史は以下の通りです。
アーチェリー
1948年にロンドンオリンピックに合わせて行ったストーク・マンデビル病院でのアーチェリー大会がパラリンピックの原点です。
テニス
1970年代にアメリカで車椅子テニスが始まり、1992年に正式種目になりました。
バスケットボール
1946年にアメリカの退役軍人病院で、負傷した軍人が車椅子でバスケットを始めたのが最初で、その後1950年代にはスポーツとして行う人が増えました。
車椅子バスケが最も歴史があるともいわれています。
フェンシング
1960年の第1回パラリンピックから正式種目になっています。
ラグビー
1977年にカナダで始まり、1996年にアトランタパラリンピックで公開競技になり、2000年シドニーオリンピックで公式競技になりました。
射撃
1976年のトロントオリンピックから正式競技になりました。
卓球
1960年の第1回パラリンピックから正式種目になっています。
ボッチャ
ボッチャに類似しているスポーツは世界各地にあるので、どれが発祥かははっきりしません。
1984年のニューヨークパラリンピックで公開競技となり、1988年のソウル大会で正式競技になりました。
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トライアスロン
2016年リオデジャネイロ大会から正式競技になりました。
水泳、バイク、ランのうち、バイク、ランに車椅子を使用します。
陸上競技
車椅子マラソンは、1984年のニューヨーク・アイレスベリーパラリンピックから、正式種目になりました。
パラリンピック車椅子競技用の種類
パラリンピックで車椅子競技用の種類に合わせた特別仕様のスポーツ車椅子の主な物をご紹介します。
標準装備でも激しいプレイにも対応する仕様になっていて、パーツの調節機構がついてあるもの、フルオーダー方式のものがあります。
バスケットボール用車椅子
車いすスポーツ専用の車椅子の特徴である主軸で駆動するタイヤがハの字になっています。
それとは別に前に2つ、後に1つの3つキャスターがついています。
通常の車いすでも前輪がキャスターになっていますが、車いすスポーツ用の前のキャスターは小回りが利くように小さめです。
車椅子バスケ用の装備の主な特徴はフットサポート(足置き台)を囲うように前のキャスター上に駆動輪近くまでバンパーがついていること。
相手との激しいプレイにも対応できる仕様です。
陸上競技レース用車椅子
大きめ(約20インチ)の前輪1輪、約27インチの後輪2輪の3輪タイプで、空気抵抗を抑えて安定した高速走行ができます。
主に陸上競技で使用するため、自転車などと同様、シンプルなフレームワークで軽量化されてスピード重視仕様です。
テニス用車いす
駆動輪タイヤが八の字で、前に2つ、後ろに1つリアキャスターが付いており、回転性能が良く急な横移動でも転倒しにくい仕様。
激しい動きのなかで瞬時の配球判断が求められるため、シンプルな構造で路面の状況が的確に伝わる仕組みが特徴です。
バドミントン用車椅子
テニス用車椅子と同じように思えますが、バドミントン用車椅子は後ろに2つのキャスターがついているのが特徴です。
スポーツのテニスとバドミントンの違いは、テニスは左右の動きが激しくバドミントンは前後の動きが激しいことです。
そのため、バドミントン用車椅子は素早く前後の動きが出せる仕様になっています。
ラグビー用車いす
タイヤは八の字ですが、タイヤにはタックルからの保護をするため、カバーを付けています。
攻撃型と前方にバンパーが飛び出た守備型があります。
他にも、ソフトボール用車椅子やツインバスケット用車椅子、チェアスキーなど、スポーツに特化した車いすのタイプは多岐に亘ります。
車椅子スポーツでパラリンピックを目指せるもの
車椅子スポーツでパラリンピックを目指してみませんか?
身体障害者であっても車椅子を使用すると行えるスポーツは数多く在りますが、それらの中でもパラリンピックを目指せるものにはどういうものがあるのでしょうか。
車いすは身体が不自由な私たちにとってはもはや移動手段では無く身体の一部です。
単なる移動手段ではない車いすを装備を加えたスポーツ用車いすに履き替えることで地上で行うスポーツに可能性がありますよ。
現在行っている競技はもちろん、それ以外でも野球、ソフトボール、サッカー、バドミントン、バレー、ダンスなどは可能性があります。
ただしパラリンピックは、誰でも出場できるわけではないので、自分の得意種目を見つけて、一生懸命出場できるレベルまで実力をつける必要があります。
とはいえ、スポーツ用車いすは非課税とはいえ30万を超えるものが多いのも難題。
スポーツ競技用車椅子は昔は給付制度の対象だったらしいのですが、今は自費で購入しなければなりません。
まずは、スポーツ用車いすというスポーツ入門車いすのお試しとして医師や理学療法士、担当の補装具屋さんか車いすメーカーにデモ機が借りられないか聞いてみる事をおすすめします。
まとめ
パラリンピックの車椅子競技は意外にも種類が多いでしょう?
現在のパラリンピックでは車椅子の種類もスポーツ用に特化したものが制作され本当に体の一部になっているように見えます。
車椅子スポーツをはじめるとその先にパラリンピックがありますよ!
現在のパラリンピックでは、車椅子などの補助用具を使用して健常者と変わらぬようなテクニックを見せる選手もいます。
今後さらに競技用車椅子も進化して、多くの競技に参加できるようになるといいですね。
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