車椅子マークのある駐車場の名前は車椅子用駐車場というのでしょうか。
車椅子マークが書かれている駐車場だから車椅子専用駐車場とは限りません。
車椅子マークの正式名称は「国際シンボルマーク」です。
駐車場に限らずエレベーターなどにも国際シンボルマークは使われています。
スーパーや公的施設などの駐車場を見ると、車椅子マークの駐車スペースがあるのをよく見かけますよね。
駐車場から施設を利用しやすい場所、玄関や入口近くにあり、身体障害者で車いすで駐車場を利用する人のためのスペースです。
その車椅子マークの駐車場スペースの正式名称や停めて良い車の対象者(対象車)となる人、妊婦さんや骨折した人など見た目に分からない身障者の人はどうなのかを紹介します。
車椅子マークの駐車場の名前と身障者マークという呼び方
車椅子マークが駐車場に書いてある車椅子マーク単体は、国際シンボルマークです。
一般的には、身障者マーク、車椅子マーク、障害者マーク、身体障碍者(身体障害者・身体障がい者)マーク、身障者優先マークと呼ばれることが多いですよね。
車椅子マークである国際シンボルマークが書かれてあり、片側もしくは両側にゼブラゾーン(斜線)がある駐車場を車いす使用者専用駐車場と国土交通省は設計基準時に呼んでいます。
バスや電車の座席にも優先席があるように、駐車場にも優先スペースがあります。
ほとんどの人は駐車場でこの車椅子マークを見かけると、健常者は車を停めてはいけないのだと思って別のスペースを探して車を停めると思います。
でもたまに対象の身障者や、車椅子に乗っていない人が、停めていることがありますがこれはもう、モラルの問題になってきますよね。
後から来た本当に車いすで乗降したりしなければいけない肢体不自由者は停めることができないので、できる限り車いすを利用していないなら停めるの遠慮していただきたいです。
ただ、そうは言っても車椅子を利用している人しか乗れないのか?足の骨を骨折していて松葉杖を使っているけどその車椅子マークを使えないの?
臨月のような妊婦さんや赤ちゃんを抱えてベビーカーを利用する人も車いすがいいなら使っても良さそうかも?と思うかも知れません。
車椅子マークのある駐車場の正式名称
車椅子マークのある駐車場の正式名称は車いす使用者専用駐車場と国土交通省が定めています。
ただし、車いすマーク(国際シンボルマーク)が書かれてあり、片側もしくは両側にゼブラゾーンと呼ばれる斜線がある駐車場です。
ということは、この車いすマークだけでゼブラゾーンが無い場合は?
それは国土交通省の古い基準時に建築されたものならば駐車場なので車椅子の乗降を考えられていないか敷地に余裕がなかっただけしょう。
最近の基準では、ゼブラゾーンは車いすを昇降するために絶対必要なスペースなので、通常の駐車スペースより幅は1メートル多めにとられています。
このスペースが確保されていなければ車に戻って来たとき車いすで車に近づくこともできませんし、駐車した後、車いすを下ろすスペースがないので車いす利用者は車から降りることさえできないのです。
こういった事を考えるとベビーカーだからOKという事にはなりそうにはありませんね・・・。
国際シンボルマークは、国際リハビリテーション教会により1969年に採択され、日本でもエレベーター、建物の出入り口、駐車場、トイレ、スロープなどに使用されています。
結構日常的に見ることの多いマークですね。
青地に白抜きの2色で国際シンボルマークが書かれたものをピクトグラムと言います。
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駐車場の車椅子マークの対象者にベビーカーは?
駐車場の車椅子マークの対象者は、車いすマーク(国際シンボルマーク)だけをとってみると車椅子使用者だけではなく、全ての障害者を対象としています。
その中には身体的な障害以外にも、内臓疾患や難病の方、知的・精神障害も含むということです。
車椅子マークのある駐車スペースは、全ての障害者が対象だということになりますね。
車に車椅子マークを付けている車だけが停められるというわけでもなく、また車椅子マークを付けていたからといって、障害者本人が同乗していない場合は対象外です。
また、バリアフリー新法によって、国際シンボルマークの駐車スペースの設置数や幅など設置基準は規定されていますが、どのような障害者が使用できるのかは、法的基準は定めていません。
実情は、駐車場の管理者や施設の運営者がそれぞれ対象を定めています。
高齢者やけが人、妊婦やベビーカーの利用者が対象となっているのかは、駐車場の管理者によります。
最近では、イオンなどの大型ショッピングモールでは身障者専用駐車場エリアなどを設けているところもありますよ。
一般的にいう身体障害者には、高齢者、けが人、妊婦は障害者には該当しません。
車いす専用駐車場施設として、国土交通省は車いす使用者用駐車施設の幅、空間の確保等として
- 幅は、350cm 以上とする。
- 奥行きについては施設用途に応じて、小型車からバス仕
様までの奥行きについて検討することが望ましい。- リフト付車両等、車いす使用者送迎用の自動車の利用も
想定した乗降スペースを確保する。特に後部ドア側のス
ペース確保が必要となる。- 水勾配が必要な場合を除き、舗装は水平とする。
- 乗降用スペースの表面は、斜線で塗装する。
国土交通省「駐車場の設計標準」より抜粋
その代わり、最近ではパーキングパーミット制度というものがあるので、高齢者や怪我、妊婦、ベビーカーなど少しいたわりたい人たちをフォローする制度もありますよ。
まとめ
車椅子マークのある駐車場の名前は車椅子マークだけをとると身障者の車椅子使用者を含む障がい者すべてのスペースと考えられます。
ただ、車椅子マーク(国際シンボルマーク)とゼブラゾーンがある駐車場の正式名称は車いす使用者専用駐車場となります。
その施設の管理のもと駐車場に車椅子マークがあるところや隣接した場所を確保し、利用対象者を広げたパーキングパーミット制度。
高齢者、けが人、妊婦やベビーカーを使用する人も利用できる駐車スペースも増えてきています。
どの駐車場も標識やピクトグラムなどで、利用者の案内をしてくれている場所は良いですが、車椅子マークだけで標識がない駐車場は分かりにくいですね。
車椅子マークのある駐車場を利用する車椅子ユーザーをどうか暖かく見守ってください。<(_ _)>
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