車いすテニスを始めてみたいと思っても、競技用車いすをすぐに購入する必要があるのか、どこで体験できるのか分からないことがあります。
テニス用の競技用車いすは、日常生活用の車いすとは形や動きが異なり、購入価格も仕様によって変わります。
しかし、最初から自分の競技用車いすを購入しなくても、体験会やリースを利用して始められる場合があります。
この記事では、車いすテニスを始めたい人に向けて、競技用車いすの特徴や価格の見方、リースとレンタルの違い、体験会や地域の活動団体の探し方を紹介します。
2バウンドルールや反則、Openとクアードのクラス分けについては、車いすテニスと一般テニスの違いで詳しく解説しています。
車いすテニスは体験から始められる
車いすテニスを始めるときは、必ずしも最初から競技用車いすを購入する必要はありません。
日本車いすテニス協会(JWTA)の体験会や講習会では、競技用車いすに乗り、ラケットを持って車いすをこぐところから体験できます。
地域の車いすテニス協会やクラブ、障害者スポーツセンター、テニススクールなどが、独自に体験会を開催している場合もあります。
初めての人の進め方
体験会や地域の活動団体を探す
貸し出し用の競技用車いすがあるか確認する
実際に乗ってサイズや操作感を確かめる
継続したい場合にリースや購入を検討する
貸し出しの有無や参加条件は、主催する団体やイベントによって異なります。申し込む前に、競技用車いすやラケットを借りられるか確認しておくと安心です。
車いすテニス用の競技用車いすの特徴

テニス用の競技用車いすは、コート上で素早く進み、方向転換しやすいように設計されています。
大きな車輪は外側へ傾いた形になっており、旋回するときの安定性や操作性を高めています。
後方には、サーブや返球の際に身体を反らせても後ろへ倒れにくくするため、転倒防止用の小さなキャスターが付いています。
ただし、車輪の角度、キャスターの数、フレームや座面の形は、製品や選手の身体状況、プレースタイルによって異なります。
競技用車いすは、日常生活での移動のしやすさよりも、競技中の操作性や姿勢の安定性を重視して作られています。日常生活用車いすと同じ使い方を前提に選ぶものではありません。
車いすテニス用車いすの価格はいくら?
競技用車いすの価格は、製品、サイズ、ホイールの有無、座面やフレームの仕様、追加するオプションなどによって変わります。
そのため、「車いすテニス用なら一律でいくら」とは決められません。
価格を確認するときは、本体価格だけでなく、ホイールが含まれているか、身体に合わせた調整やオプションが必要かも確認しましょう。
公式カタログに掲載された価格例
オーエックスエンジニアリングの2025年7月版製品カタログでは、テニス用競技車の価格例として次の金額が掲載されています。
| 製品 | ホイール装着車 | ホイール未装着車 |
|---|---|---|
| TRZ | 347,000円~ | 335,500円~ |
| TRA | 337,000円~ | 324,500円~ |
いずれも「~」と表示された価格で、選択する仕様やオプションによって最終価格は変わります。
購入を検討するときは、オーエックスエンジニアリングのTRZ製品ページや最新カタログを確認し、取扱店で見積もりを依頼しましょう。
上記は2025年7月版カタログに掲載されていた価格例です。価格や仕様が改定されることがあるため、購入時にはメーカーや販売店の最新情報を確認してください。
購入前に試乗とサイズ確認をする
競技用車いすは、価格だけで選ぶものではありません。
同じ製品でも、座面の幅や高さ、背もたれ、足の位置、車輪の角度などが身体に合っているかによって、操作のしやすさが変わります。
身体に合わない車いすでは、車輪をこぎにくかったり、姿勢を保ちにくかったりする場合があります。
購入前には、可能であれば競技用車いすへ実際に乗り、次の点を確認しましょう。
試乗時に確認したいこと
座面の幅や奥行きが身体に合っているか
車輪へ手が届き、こぎやすいか
前後や左右へ動いたときに姿勢を保てるか
足や膝が車体に当たらないか
自分で乗り降りできるか、介助が必要か
車への積み込みや保管ができる大きさか
競技経験のある人や販売店、体験会のスタッフなどへ相談しながら、自分の身体状況と使用目的に合うものを検討することが大切です。
JWTAの競技用車いすリース
日本車いすテニス協会(JWTA)では、個人を対象とした競技用車いすのリースを行っています。
購入前に自分に合うサイズを試したい人や、練習で継続的に使用したい人向けの制度です。
| 主な車種 | 対象の目安 | 掲載リース料金 |
|---|---|---|
| WeeGo S | 未就学児から | 月額2,000円(税込) |
| WeeGo M | 小学校低学年から | 月額2,000円(税込) |
| TRV・TRZ・TRAなど | 小学校高学年から成人 | 月額3,000円(税込) |
複数のサイズが用意されており、担当者が体格に合う競技用車いすを提案すると案内されています。
ただし、希望する車種やサイズの在庫、受け渡し方法、送料などについては、申し込み時に確認が必要です。
現在の対象車種や料金、利用条件は、JWTAの競技用車いすリース・レンタル案内で確認できます。
リースとレンタルの違い
JWTAでは「リース」と「レンタル」を、主な利用目的によって分けて案内しています。
| 利用方法 | 主な対象・用途 |
|---|---|
| リース | 個人の練習、継続利用、購入前の試用 |
| レンタル | 体験会、イベント、撮影などでの一時利用 |
個人が車いすテニスを始めるために借りる場合は、まずリースの相談が中心になります。
一方、団体が体験イベントを開催する場合や、撮影などで一時的に使用する場合はレンタルの対象になります。
レンタル料金は用途や台数などによって異なるため、JWTAの料金表と問い合わせ窓口で確認してください。
車いすテニスを体験できる場所の探し方

車いすテニスを体験できる場所は、一般のテニススクールのように、全国どこでも常設されているとは限りません。
次のような場所や団体で、体験会や練習会が行われている場合があります。
- 日本車いすテニス協会の体験会・講習会
- 都道府県や地域の車いすテニス協会
- 車いすテニスクラブや地域の活動グループ
- 障害者スポーツセンター
- 自治体やテニススクールが開催する体験イベント
JWTAでは、年間を通じて全国各地で体験会や講習会を開催しています。
開催場所や申込方法は、JWTAの体験会・講習会ページで確認できます。
地域の活動団体を探す
継続して練習したい場合は、近くで活動している車いすテニス協会やクラブを探しましょう。
JWTAの全国の活動団体一覧には、地域ごとの協会やクラブ、連絡先が掲載されています。
ただし、活動日、練習場所、体験参加の受け入れ、用具の貸し出し状況は団体ごとに異なります。
参加前に、現在も活動しているか、初心者が参加できるか、競技用車いすを借りられるかを問い合わせてください。
初めて参加するときに確認すること
体験会や練習会が見つかったら、申し込み時に次の内容を確認しておくと準備しやすくなります。
事前に確認したい項目
参加できる年齢や対象者
初めてでも参加できるか
競技用車いすを借りられるか
自分の車いすで参加できるか
ラケットやボールを借りられるか
付き添いや介助者が必要か
参加費や保険料がかかるか
会場に車いす対応の駐車場やトイレがあるか
普段使用している車いすから競技用車いすへ乗り移る場合は、移乗方法や介助の必要性も事前に伝えておくと安心です。
車いすテニスの基本ルール

車いすテニスでは、一般テニスと同じコート、ネット、ラケット、ボールを使用し、2バウンドまでに返球できます。
一方で、車いすが身体の一部として扱われることや、打球時の姿勢、サーブ、足の使用などには独自の規定があります。
詳しい違いと反則、Openとクアードのクラス分けについては、車いすテニスと一般テニスの違い・2バウンドルールをご覧ください。
そのほかの車いす競技を比較したい場合は、パラリンピックで行われる車いす競技の一覧で紹介しています。
まとめ
車いすテニスを始めるときは、最初から高額な競技用車いすを購入する必要はありません。
まずは体験会や地域の活動団体を探し、貸し出し用の競技用車いすに乗って、操作やプレーを体験してみる方法があります。
継続して練習したい場合は、JWTAの個人向けリースを利用したり、販売店で試乗と見積もりを行ったりしながら、自分に合う車いすを検討しましょう。
体験、リース、試乗という順番で確かめてから購入を考えることで、身体やプレースタイルに合う競技用車いすを選びやすくなります。


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