エレベーターに乗るとき、通常のボタンとは別に、車椅子マークの付いた低い位置のボタンを見かけることがありますよね。
エレベーターの車椅子ボタンは、車椅子利用者が押しやすい高さに設けられているだけでなく、設備によっては扉の開いている時間が通常より長くなる場合があります。
この記事では、エレベーターの車椅子ボタンの意味、普通のボタンとの違い、誰が押すボタンなのかをわかりやすく紹介します。
エレベーターの車椅子ボタンは、車椅子利用者などが押しやすい位置に設けられ、乗り降りしやすくするための配慮がされたボタンです。
| 比較項目 | 通常ボタン | 車椅子ボタン |
|---|---|---|
| 位置 | 立った人が押しやすい高さ | 座った姿勢でも押しやすい低めの位置 |
| 主な目的 | 一般的な乗り降り | 車椅子利用者などが安全に乗り降りしやすくする |
| 扉の開閉時間 | 通常設定 | 長めに設定されている場合がある |
| 使う人 | 多くの利用者 | 車椅子利用者、ベビーカー利用者、高齢者、歩行に不安がある人など |
エレベーターの車椅子ボタンの違い
エレベーターの車椅子ボタンでまず分かりやすい違いは、配置されている位置です。
通常のボタンは、大人が立った状態で押しやすい高さにあります。一方で、車椅子マークの付いたボタンは、座った姿勢でも押しやすいように、少し低い位置に設けられていることが多いです。
車椅子利用者は、座ったまま操作するため、通常のボタンが高く感じる場合があります。そのため、低い位置にある車椅子ボタンは、自分で操作しやすい大切な設備です。
また、エレベーターによっては、車椅子ボタンを押すことで、車椅子利用者に対応したかごが呼び出される場合があります。
さらに、車椅子ボタンは高さだけでなく、エレベーターの動作にも違いがある場合があります。
代表的なのが、車椅子ボタンを押すと扉の開いている時間が通常より長くなる設定です。
通常のボタンでは扉の開閉時間が短めに設定されていることがありますが、車椅子ボタンを押すと、車椅子利用者が安全に乗り降りできるように、開いている時間が長めになる場合があります。
これは、車椅子で乗り降りするときに、焦らず安全に移動できるようにするための工夫です。
車椅子に限らず、ベビーカーを押している人、高齢者、歩行に不安がある人なども、乗り降りに少し時間が必要な場合があります。
車椅子に配慮したエレベーターの寸法や鏡、ユニバーサルデザインの特徴については、ユニバーサルデザイン エレベーターの特徴の記事でも紹介しています。
エレベーターの車椅子ボタンが分かれている意味

エレベーターの車椅子ボタンが通常のボタンと分かれているのは、利用する人の状況に合わせて使いやすくするためです。
車椅子利用者がエレベーターに乗り降りするときは、方向転換や位置調整に時間がかかることがあります。
もし通常のボタンと同じ開閉時間だけだと、乗り降りの途中で扉が閉まりそうになり、焦ったり、車椅子に扉が当たりそうになったりすることがあります。
一方で、すべてのボタンで常に扉の開いている時間が長くなると、急いでいる人や短時間で乗り降りできる人にとっては待ち時間が長く感じられる場合があります。
そのため、通常のボタンと車椅子ボタンを分けることで、必要な人が必要なときに使いやすいようにしているのです。
車椅子ボタンは、特別扱いのためではなく、利用する人それぞれが安全に乗り降りしやすくするための工夫です。
エレベーターの車椅子ボタンを押す人
エレベーターの車椅子ボタンを使うのは、車椅子利用者だけではありません。
次のように、乗り降りに少し時間が必要な人にとって、車椅子ボタンが助けになる場合があります。
- 車椅子利用者
- ベビーカーを利用している人
- 高齢者
- 杖を使っている人
- 歩行に不安がある人
- 介助が必要な人
車椅子マークは、正式には「国際シンボルマーク」と呼ばれています。
通称「車椅子マーク」の正式名称や対象については、車椅子マークの駐車場スペースの名前の正式名称とその対象の記事でも紹介しています。
普段、乗り降りに長い時間を必要としない人は、通常のボタンを使えば十分なことが多いです。
一方で、車椅子利用者やベビーカー利用者、高齢者など、乗り降りに少し時間が必要な人にとっては、車椅子ボタンの機能が助けになる場合があります。
車椅子ボタンは、必要な人が安全に乗り降りしやすくするためのボタンです。必要がない場面では通常のボタンを使い、車椅子ボタンの前をふさがないようにしましょう。
エレベーターによっては、「車椅子利用時以外のボタン押し禁止」などと表示されていることもあります。
これは、必要な人が使えるようにするための案内であり、他の階で待っている人の待ち時間にも配慮する意味があると考えられます。
ただし、車椅子利用者や介助者の代わりにボタンを押してあげることまで禁止しているわけではありません。
車椅子利用者がエレベーターに乗ろうとしている場面で、近くの人が車椅子ボタンや「開」ボタンを押して手助けするのは、自然な配慮といえます。
ただし、ボタンを押すと扉の開いている時間が長くなる場合があるため、必要がない場面でむやみに押さないようにしましょう。
また、車椅子ボタンを使ったあとに自分が先に降りる場合でも、他に降りる人や乗る人がいないかを確認してから行動すると安心です。
まとめ
エレベーターの車椅子ボタンは、通常のボタンより低い位置にあり、車椅子利用者が押しやすいように設けられていることが多いボタンです。
また、設備によっては、車椅子ボタンを押すことで扉の開いている時間が通常より長くなる場合があります。
車椅子ボタンは、車椅子利用者だけでなく、ベビーカー利用者、高齢者、歩行に不安がある人など、乗り降りに時間が必要な人の助けになることがあります。
必要な人が安心して使えるように、普段は通常のボタンを使い、車椅子ボタンの前をふさいだり、むやみに押したりしないように配慮できるといいですね。


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