当サイト内に広告を含む場合があります。

車椅子のトグル式ブレーキとは?仕組み・使い方をわかりやすく解説

トグル式車椅子のブレーキを解除とロックをした様子 車椅子
自走式車椅子のトグル式ブレーキ。左:解除(走行時)右:ロック(駐車時)の状態

車椅子のブレーキを見て、「このカチッと固定するブレーキは何という名前?」「トグル式ブレーキって普通のレバー式と何が違うの?」と思ったことはありませんか。

トグル式ブレーキは、レバーを動かしてタイヤにブレーキ部分を押し当て、車椅子を固定する駐車用ブレーキのひとつです。

レバーを一定の位置まで動かすと、手応えが変わってロックされるのが特徴です。ただし、レバーの形や動かす方向、操作に必要な力は車椅子によって異なります。

この記事では、トグル式ブレーキの仕組み、レバー式ブレーキとの違い、ロック・解除の方法、操作が硬いときやブレーキが効きにくいときの確認ポイントを、実際の写真や動画を交えて紹介します。

車椅子ブレーキ全体の種類を先に確認したい方は、車椅子ブレーキの種類|トグル式・レバー式・ドラム式の違いも参考にしてください。

スポンサーリンク

トグル式ブレーキとは
レバーの動きを利用してブレーキ部分をタイヤへ押し当て、車椅子を固定する駐車用ブレーキです。レバーを所定の位置まで動かすと、ロックしたことが手応えで分かりやすいタイプがあります。

トグル式ブレーキとは?仕組みをわかりやすく解説

車椅子を停車させた状態で固定するときに使うのが駐車用ブレーキです。

トグル式ブレーキでは、操作レバーを動かすことでブレーキ部分がタイヤへ押し付けられ、車輪が回らないように固定されます。

特徴的なのは、レバーを一定の位置まで動かしたところで「カチッ」「パチン」と手応えが変わるタイプがあることです。

私が使ってきた車椅子でも、レバーを途中まで動かした状態と、最後までロックした状態では手応えが違います。

ただし、トグル式だから必ず同じ硬さ・同じ動きになるわけではありません。車椅子の機種、ブレーキの形状、取り付け位置や調整状態によって操作感は変わります。

車椅子ブレーキの主な部分

ブレーキについて業者へ相談するときは、主な部分の名前を知っておくと説明しやすくなります。

  • ブレーキレバー:手で操作してロック・解除する部分
  • タイヤに当たる部分:タイヤへ押し当てて車輪を固定する部分
  • ブレーキ本体:レバーの動きをタイヤ側へ伝える部分
  • 延長レバー:標準レバーを長くして操作しやすくするために使われる部品

部品名はメーカーや製品によって表記が異なることがあります。交換や調整を依頼するときは、車椅子のメーカー名や型番も一緒に伝えると確実です。

トグル式の駐車ブレーキは、手動車椅子だけでなく、簡易電動ユニットを取り付けた車椅子でも使われていることがあります。

簡易電動ユニットを取り付けた車椅子のトグル式ブレーキ

簡易電動ユニットを取り付けた車椅子のトグル式ブレーキ。左が解除、右がロックした状態です

電動ユニットが付いていても、このブレーキは車椅子を停車した状態で固定するときに使います。操作方法は車椅子によって異なるため、使用している機種の方法を確認してください。

トグル式ブレーキとレバー式ブレーキの違い

トグル式ブレーキと、従来のレバー式(ノッチ式)ブレーキでは、構造や操作したときの感触が異なります。

車椅子のトグル式ブレーキ2種類とレバー式ブレーキの違いを比較した写真

車椅子のブレーキ比較:トグル式ブレーキ2種類(左・中央)とレバー式ブレーキ(右)

写真左と中央はトグル式のブレーキです。外側が金属のまま見えるものや、カバーに覆われているものなど形には違いがあります。

一方、写真右のレバー式ブレーキは、ギザギザした部分へ段階的にレバーをかけて固定するタイプです。

比較 トグル式 レバー式(ノッチ式)
操作感 所定位置まで動かすと手応えが変わるタイプがある 段階的な手応えを感じながら固定する
見た目 比較的コンパクトなものが多い ギザギザしたノッチ部分が見えるタイプがある
必要な力 機種・調整状態によって異なる 機種・調整状態によって異なる
選ぶポイント 本人が確実にロック・解除できるかを実際に確認する

どちらが優れていると一律に決められるものではありません。

大切なのは、本人や介助者が毎日の生活の中で無理なく、確実に操作できることです。

元気なときに一度操作できるかだけではなく、外出後など疲れているときにもブレーキをかけたり解除したりできるかを確認しておくことが大切です。

「タックルブレーキ」と呼ばれることもある?

車椅子のブレーキについて、現場や会話の中で「タックルブレーキ」「タックル式」と呼ばれることがあります。

ただし、メーカーや製品資料では別の名称が使われていることもあるため、「タックルブレーキ」という呼び方だけでブレーキの種類を判断しない方が確実です。

名称が分からない場合は、ブレーキの形や操作方法、車椅子のメーカー・型番を確認して、福祉用具の業者へ相談すると分かりやすいでしょう。

トグル式ブレーキのロックと解除の方法

トグル式ブレーキの基本操作は、レバーを所定の方向へ動かしてロックし、反対方向へ戻して解除することです。

ただし、車椅子によって押してかけるタイプ・引いてかけるタイプなどがあるため、使っている車椅子の操作方法を確認してください。

ブレーキをロックする

まずは、実際にトグル式ブレーキをロックする動きを動画で確認してみましょう。

※操作の動きを分かりやすくするため、動画は無音にしています。

  1. ブレーキレバーへ手をかけます。
  2. 使用している車椅子のロック方向へレバーを動かします。
  3. 所定の位置までしっかり動かします。
  4. 左右の車輪が固定されていることを確認します。

「カチッ」とした手応えだけで判断せず、移乗前などは車椅子が動かないことを確認してください。

ブレーキを解除する

次に、ロックしたブレーキを解除する操作です。

※こちらも動きを確認しやすいよう無音にしています。

ロックした方向とは反対へレバーを戻し、タイヤからブレーキ部分が離れたことを確認します。

解除後に車椅子を動かし、左右のタイヤが問題なく回ることも確認しておきましょう。

トグル式ブレーキが硬い・操作しにくいとき

「トグル式なら軽い力で使える」と思われることがありますが、実際の操作に必要な力は車椅子によって違います。

私自身も、同じように見えるブレーキでも操作したときの硬さや手応えに違いを感じます。

以前より急に硬くなったり、反対に軽くなりすぎたりした場合は、無理に使い続けず、ブレーキの状態を確認してください。

まずタイヤの空気圧を確認する

空気入りタイヤの場合は、タイヤの空気圧が下がると、ブレーキとタイヤの当たり方が変わります。

その結果、ブレーキをかけても固定が甘くなることがあります。

「レバーはいつも通り動くのに、最近ブレーキが効きにくい」と感じる場合は、まずタイヤの空気が減っていないか確認してみましょう。

ブレーキとタイヤの位置がずれていないか確認する

タイヤの交換や車椅子の使用によって、ブレーキとタイヤの位置関係が変わることがあります。

ブレーキが以前より軽くなった、空振りする、効きが甘いと感じる場合は、無理に自分で調整せず、福祉用具の業者などへ相談してください。

ブレーキがゆるい場合の確認ポイントについては、車椅子のブレーキがゆるい?原因と調整方法でも詳しく紹介しています。

指を挟まないために気をつけたいこと

トグル式ブレーキは、ロックや解除の途中でレバーの動きが大きく変わることがあります。

特に慣れていないブレーキを操作するときは、可動部分の近くへ不用意に指を入れないようにしましょう。

ロック解除時の指の位置は、こちらの動画でも確認できます。

※動きを確認しやすいよう無音にしています。

指先だけで無理に引っかけようとせず、自分が安定して操作できる位置を確認することが大切です。

やさしく微笑むみかみ
みかみ

ブレーキは毎日触る部分だから、「一応かけられる」ではなく、自分が確実に操作できるかが大事なんだよね。

操作しにくいときは延長レバーも選択肢

「ブレーキまで手が届きにくい」「レバーをもう少し長くできれば操作しやすい」という場合は、延長レバーを利用できることがあります。

レバーが長くなると力を加えやすくなる場合がありますが、取り付けられる部品や方法は車椅子によって異なります。

延長レバーを検討するときは、使用している車椅子のメーカー・型番を確認し、福祉用具の業者などへ相談してください。長くしたレバーが移乗時に身体や衣服へ当たらないかも確認が必要です。

私が実際に試したブレーキレバーの延長については、車椅子ブレーキレバー延長の作り方|ラップ芯で代用できる長さと使用感・注意点でも紹介しています。

トグル式ブレーキを使うときに大切なこと

トグル式ブレーキだから安全、レバー式だから危険というものではありません。

大切なのは、使っている車椅子のブレーキを本人や介助者が確実に操作でき、ロックしたときに車椅子がきちんと固定されることです。

特にベッドやトイレなどへ移乗するときは、ブレーキをかけたつもりで動き始めると転倒につながる危険があります。

ブレーキのかけ忘れによる事故については、車椅子のブレーキかけ忘れ事故を防ぐポイントも確認してください。

また、移乗時はブレーキだけでなく、フットレストの上げ忘れによる事故にも注意が必要です。

まとめ|トグル式ブレーキは実際に操作して確認しよう

車椅子のトグル式ブレーキは、レバーを操作してタイヤを固定する駐車用ブレーキのひとつです。

レバーを所定の位置まで動かしたときに手応えが変わるタイプがありますが、操作方向や硬さは車椅子によって異なります。

トグル式とレバー式のどちらが使いやすいかは、本人の身体の動かし方や手の届く位置、介助方法などによっても変わります。

名前や方式だけで選ぶのではなく、実際にロックと解除を行い、「疲れているときでも自分で確実に操作できるか」を確認することが大切です。

ブレーキが以前より硬い、軽すぎる、効きにくいと感じた場合は、タイヤの空気圧などを確認し、必要に応じて福祉用具の業者へ点検・調整を相談しましょう。

車椅子にはトグル式以外にも、レバー式や介助用のドラム式などがあります。ブレーキ全体の違いを確認したい方は、親記事でまとめています。


▶ 車椅子ブレーキの種類を解説|トグル式・レバー式・ドラム式の違い

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました