パラリンピックのパラとは、語源があり造語になっています。
パラリンピックとは、オリンピック同様夏季大会、冬季大会がある障害のあるアスリートがその国を代表して出場できる国際競技大会です。
オリンピックが開催される同じ年に同じ都市・同じ会場で原則行われる障害者スポーツの総合競技大会、正式には(特に今年は)東京2020パラリンピック競技大会。
パラリンピックの言葉の意味や語源は歴史のなかにあり、種目もオリンピックと同様絶対安定ではありません。
パラリンピックを子供向けに説明するには、パラという言葉の由来やマークの意味から入るのも良いかもしれません。
パラリンピックのなかでも車椅子競技の種目やパラスポーツの種類を紹介します。
パラリンピックのパラとは?パラの意味と語源
パラリンピックのパラとはどこからきたのでしょうか、パラの語源はparaplegia(パラプレジア)という下半身のみの運動麻痺のparaとオリンピックが掛け合わされた造語ともいわれています。
パラは何を意味するか
パラリンピックのパラの由来ははっきりと明確になっていません。
造語になっているパラとオリンピックを合わせているので、今ではパラの意味を後付けで再解釈しているようです。
歴史を紐解いていくと1953年にイギリスの新聞の見出しにParalympicという言葉が使われていたそうです。
今では、国際パラリンピック委員会(英語表記:International Paralympics committee:IPC)が主催するパラリンピック(英語表記:Paralympic Games)は日本では日本オリンピック委員会(JOC)と同じ日本パラリンピック委員会(POC)文部科学省が所管しています。
パラリンピックのマーク意味と色
パラリンピックの象徴となるマークは、オリンピックの五輪とは形も色も違います。
そもそも五輪=オリンピックなので、パラリンピックと五輪はまるで言葉も意味も違うのです。
1988年のソウル大会まではオリンピックカラーで形は違いますが5色で構成されていました。
パラリンピックのシンボルマークの形の特徴と3色の意味は人間の最も大切な構成要素で表されています。
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パラリンピックのパラの由来とシンボルマークの意味と色が表すもの
パラリンピックの言葉の意味・語源
そこで、パラリンピックの語源がパラブレジアだとすれば、下半身の運動麻痺者が代表という風にもなります。
パラリンピックと聞くと障害者のトップアスリートのスポーツ大会でオリンピック同様、世界最高峰の国際総合競技大会ですよね。
障害者のトップアスリートスポーツですが、障害者と言われる障害の種類は大きく分けて5グループに分かれます。
- 身体障害者
- 視覚障害者
- 聴覚障害者
- 知的障害者
- 精神障害者
それぞれの障害者スポーツに歴史があり、運営組織や競技大会、取り組み方も異なります。
そのうち、パラリンピックに該当するのが身体障害者と視覚障害者、最近では知的障害者のためのスポーツの国際競技大会がパラリンピックです。
パラリンピックの歴史
今でこそ世界の最高峰の総合競技大会となっていますが、その歴史を振り返ると、さかのぼること1948年のイギリスの病院からはじまります。
イギリスのストーク・マンデビル病院内で行われた、アーチェリー大会が始まりです。
なぜパラリンピックと呼ばれるようになったかの意味と語源はパラブレジア(特に対麻痺(両下肢の麻痺がある状態のこと)という下半身麻痺者を対象にしたことも影響しているようです。
毎年、車椅子使用者や切断者の入院患者により「ストーク・マンデビル競技大会」が開催され、後のこの競技大会がパラリンピックと名前を変えて現在に至っています。
東京2020パラリンピック競技大会、1年延期で行われたパラリンピックの聖火もここから運ばれてきました。
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パラリンピックの意味と語源・歴史まで簡単に子供向けに説明します
パラリンピックの競技
パラリンピック競技のなかでも車椅子を使用した競技の代表的なものを紹介しますね。
パラリンピック車椅子競技
パラリンピックはオリンピックと同じ年に同じ都市で開催されるようになりました。
オリンピック同様さまざまな競技がありますが特に車椅子を使った競技はパッと見て分かりますよね。
陸上競技から球技まで車椅子バスケや車椅子ラグビーをはじめ、、車椅子テニスや車椅子バドミントンなど健常者のスポーツとルールも変わらないものから、ボッチャなど車椅子スポーツ特有の競技もあります。
スポーツ用車椅子の特徴
そのパラリンピック競技種目で使われる車椅子はスポーツ用車椅子として特別仕様になっています。
代表的なのは、車軸となる駆動タイヤが前から見てハの字に傾いていることです。
競技種目によって形状やキャスターの数、タイヤの角度(キャンバー角:ハの字の角度)が違います。
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パラリンピックの車椅子競技の一覧と種類毎のスポーツ用車いすの特徴
パラリンピック車椅子使用種目
パラリンピックで車椅子を使用した種目には次のようなものがあります。
パラリンピック車椅子競技一覧
- 車椅子アーチェリー
- 車椅子テニス
- 車椅子バスケットボール
- 車椅子フェンシング
- 車椅子ラグビー
- 射撃(車椅子)
- 卓球(車椅子)
- ボッチャ(車椅子)
- トライアスロン(車椅子)
- 陸上競技(車椅子)
義肢や義足などで行われる競技もありますが基本車椅子で行われる競技が頭に車椅子がついた競技になっているようですね。
まとめ
パラリンピックのパラとは、語源はparaplegia(パラプレジア)という下半身のみの運動麻痺のparaとオリンピックが合わさった造語というものが諸説の中でも有力そうです。
パラリンピックの言葉の意味と語源は歴史から見ることができます。
パラリンピックの競技のなかで車椅子競技が種類も豊富で巧みに車椅子を身体の一部にして戦う凄みのあるプレーも圧巻で見応えがありますよ。
パラリンピックの種目の豊富とスポーツ用車椅子の特徴もさまざまあるので違いを確認してみてくださいね。
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