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ボッチャのクラス分けとは?BC1・BC2・BC3・BC4の違いを解説

ボッチャ パラリンピック

ボッチャの試合を見ていると、「BC1」「BC2」「BC3」「BC4」という表示を目にします。

これは選手の障害が競技動作にどのような影響を与えるかによって分けられる、ボッチャのクラスです。

同じボッチャでも、選手自身が手で投げるクラス、足で蹴ることができるクラス、ランプと呼ばれる投球補助具を使うクラスなど、プレー方法には違いがあります。

この記事では、パラリンピックなどの国際大会で使われるBC1・BC2・BC3・BC4の違いと、ランプやアシスタント、ランプオペレーターの役割、日本独自のオープンクラスについて紹介します。

ボッチャの基本的なルールや得点方法については、ボッチャのルールを解説した記事で詳しく紹介しています。

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ボッチャのクラス分けはBC1・BC2・BC3・BC4の4つ

パラリンピックをはじめとする国際大会のボッチャでは、選手はBC1・BC2・BC3・BC4の4つのクラスに分かれて競技します。

クラス分けは単純に障害名だけで決まるものではなく、障害がボッチャの競技動作にどのような影響を与えるかを確認して行われます。

まず、4つのクラスのおおまかな違いを見てみましょう。

クラス 主な特徴 投球 ランプ サポート
BC1 四肢・体幹に重度の麻痺がある脳原性疾患の選手 手または足 使用しない アシスタントあり
BC2 上肢での車いす操作がある程度可能な脳原性疾患の選手 選手自身 使用しない 投球補助なし
BC3 四肢・体幹に重度の麻痺があり、自身での投球が難しい選手 ランプを使用 使用する ランプオペレーターあり
BC4 BC1・BC2と同程度に重度の四肢機能障害がある非脳原性疾患の選手 選手自身 使用しない 原則投球補助なし

BC1からBC4まで数字が付いていますが、単純に「数字が大きいほど障害が重い」という意味ではありません。

それぞれ競技上の特徴が異なるクラスとして考えると分かりやすいでしょう。

BC1は手または足で投球できるクラス

BC1は、車いす操作が難しく、四肢や体幹に重度の麻痺がある脳原性疾患の選手を対象とするクラスです。

選手は手でボールを投げるほか、選手によっては足で蹴って投球することもできます。

ランプは使用しません。

BC1ではアシスタントのサポートを受けることができます。

ただし、アシスタントが選手に代わって試合の戦術を考えたり、投球そのものを行ったりするわけではありません。

選手自身の判断でゲームを組み立てながら競技します。

BC2は選手自身がボールを投げるクラス

BC2は、上肢での車いす操作がある程度可能な脳原性疾患の選手が競技するクラスです。

選手自身が手でボールを投げ、ランプは使用しません。

また、BC1のような競技中のアシスタントによるサポートもありません。

東京2020パラリンピックで個人金メダルを獲得した杉村英孝選手もBC2の選手です。

杉村英孝選手がボッチャを始めたきっかけやパラリンピックでの実績については、杉村英孝選手を紹介した記事で詳しくまとめています。

BC3はランプとランプオペレーターを使うクラス

BC3は、疾患の種類を問わず、四肢や体幹に重度の麻痺があり、選手自身でボールを投球することが難しい選手のクラスです。

大きな特徴が、「ランプ」と呼ばれる投球補助具を使用することです。

ランプにボールを置き、傾斜を利用してコートへ転がします。

選手によっては、頭や口、手などで操作するポインターなどの補助器具を使ってボールをリリースします。

また、BC3では選手と一緒にランプオペレーターが競技します。

ランプオペレーターは選手の指示に従ってランプの向きや高さを調整しますが、自分の判断で狙う場所を決めることはできません。

つまり、ランプを実際に動かしている人が試合を組み立てているのではなく、どこを狙うのか、どの角度にするのかといった判断をしているのは選手自身です。

選手とランプオペレーターがどのように意思を伝えながら一球を作っていくのかは、BC3を観戦するときの大きな見どころです。

BC4はランプを使わず選手自身が投球するクラス

BC4は、筋ジストロフィーなどの非脳原性疾患があり、BC1・BC2と同程度に重度の四肢機能障害がある選手が競技するクラスです。

BC3とは異なりランプは使用せず、選手自身がボールを投球します。

同じように四肢や体幹へ大きな影響があっても、競技でどのように身体を使えるかによってBC3とBC4ではプレー方法が異なります。

ボッチャのクラスによって個人・ペア・チームが分かれる

ボッチャには個人戦だけでなく、ペア戦とチーム戦があります。

国際大会では、クラスによって出場する種目が異なります。

  • BC1:個人戦・BC1/BC2チーム戦
  • BC2:個人戦・BC1/BC2チーム戦
  • BC3:個人戦・BC3ペア戦
  • BC4:個人戦・BC4ペア戦

個人戦では自分一人で試合を組み立てますが、ペアやチームでは味方のボールも利用しながら戦術を考えます。

そのため、同じ選手でも個人戦とペア・チーム戦では違った試合展開を見ることができます。

各クラスで活躍する日本の選手については、ボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」の主な選手を紹介した記事でまとめています。

日本にはBC1~BC4以外にオープンクラスもある

日本のボッチャには、国際大会で使われるBC1~BC4とは別に「オープンクラス」があります。

これは、障害の程度などからBC1~BC4には該当しない選手が競技するために日本で設けられているクラスです。

日本ボッチャ協会では、オープンクラスを次の2つに分けています。

  • オープン立位:立って投球することが可能な選手
  • オープン座位:座って投球する選手。車いす使用の有無は問わない

「ボッチャ=パラリンピックに出場する選手だけが行うスポーツ」というわけではありません。

日本では障害の程度や競技レベルに応じた大会のほか、障害の有無に関係なく参加できる大会や体験会も行われています。

クラス分けを知るとボッチャ観戦がもっと面白くなる

ボッチャは、赤と青のボールを白いジャックボールへ近づけるという基本ルールは同じでも、クラスによって投球方法や使える用具、サポートの形が異なります。

BC1では手や足を使った投球、BC2とBC4では選手自身による正確な投球、BC3ではランプとランプオペレーターとの連携を見ることができます。

クラスの違いが分かると、「なぜこの選手はランプを使っているの?」「隣にいる人は何をしているの?」といった疑問も解消しやすくなります。

さらに、身体の使い方がそれぞれ異なる中で、選手が自分の得意な投球や戦術を作り上げていることにも気づきます。

ボッチャ日本代表の試合を見るときも、選手名だけでなくBC1・BC2・BC3・BC4のどのクラスなのかにも注目してみてください。

まとめ

パラリンピックなどの国際大会で行われるボッチャには、BC1・BC2・BC3・BC4の4つのクラスがあります。

  • BC1:手または足で投球し、アシスタントのサポートを受けられる
  • BC2:ランプを使わず選手自身が投球する
  • BC3:ランプとランプオペレーターを使って競技する
  • BC4:非脳原性疾患の選手がランプを使わず自身で投球する

また、日本にはBC1~BC4に該当しない選手のためのオープン立位・オープン座位もあります。

それぞれのクラスの違いを知っておくと、選手がどのように自分の身体や用具を生かし、一球を組み立てているのかが分かり、ボッチャ観戦がさらに面白くなります。

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