ボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」の選手として、長く世界の舞台で戦い続けている杉村英孝選手。
東京2020パラリンピックではBC2個人で金メダルを獲得し、日本のボッチャ史に大きな足跡を残しました。
杉村選手の強みとして知られているのが、正確なボールコントロールと、相手との駆け引きを読みながら試合を組み立てる戦略性です。
2026年現在も日本代表候補となる強化選手として国際大会に出場し、世界のトップ選手と戦い続けています。
この記事では、杉村英孝選手がボッチャを始めたきっかけや経歴、パラリンピックでの実績、BC2というクラス、プレースタイルについて紹介します。
ボッチャ日本代表「火ノ玉JAPAN」の主な選手については、ボッチャ日本代表メンバーと火ノ玉JAPANを紹介した記事でまとめています。
杉村英孝選手のプロフィール
杉村英孝選手は、ボッチャのBC2クラスで競技する日本代表選手です。
生年月日:1982年3月1日
競技:ボッチャ
クラス:BC2
所属:TOKIOインカラミ
先天性の脳性まひがあり、2001年からボッチャを始めました。
2010年には広州アジアパラ競技大会で日本代表として国際大会に出場し、2012年のロンドン大会でパラリンピック初出場。
その後も日本代表「火ノ玉JAPAN」の中心選手として、長年にわたって国内外の大会に出場しています。
杉村英孝選手がボッチャを始めたきっかけ
杉村選手がボッチャを始めたのは2001年です。
2026年に日本ボッチャ協会が公開したインタビューで、杉村選手は、ボッチャを始めた原点について「友人に会うため」だったと振り返っています。
競技を始めた当初から、世界の頂点を目指していたわけではありません。
友人と会うために始めたボッチャが、杉村選手にとって社会へ踏み出すきっかけとなり、やがて日本代表として世界で戦う競技へとつながっていきました。
2026年にはボッチャ歴が25年を迎えています。
東京2020の金メダルという大きな結果だけを見ると華やかですが、その背景には長い競技生活の積み重ねがあります。
杉村英孝選手はBC2クラスで競技
杉村英孝選手が競技しているのは、ボッチャのBC2というクラスです。
BC2は、脳原性疾患があり、上肢を使ってボールを投球する選手のクラスです。
競技中に投球を補助するアシスタントやランプは使用せず、選手自身がボールを投げてゲームを組み立てます。
ボッチャはジャックボールと呼ばれる白い目標球へ、自分のボールをいかに近づけるかを競う競技です。
ただ近くへ投げればよいわけではなく、相手のボールを弾く、ジャックボールそのものを動かす、次の投球を考えてあえて別の位置へ置くなど、さまざまな戦術があります。
そのため、正確に投げる技術だけでなく、数手先まで考えて試合を組み立てる力も重要になります。
東京2020でボッチャ個人初の金メダル
杉村英孝選手の名前が広く知られる大きなきっかけとなったのが、東京2020パラリンピックです。
2021年9月1日に行われたBC2個人決勝で勝利し、日本ボッチャ史上初となるパラリンピック個人金メダルを獲得しました。
杉村選手にとっては、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロに続く3度目のパラリンピックでした。
リオ2016ではBC1・BC2チームで銀メダルを獲得していましたが、東京大会ではついに個人でも頂点に立ちました。
\\ 感動のメダルセレモニー📸 //#ボッチャ 日本代表『#火ノ玉ジャパン』のキャプテン#杉村英孝 選手が、日本チームとして個人初の金メダルを獲得🥇✨そのメダルセレモニーに登場したのは #草彅剛 さんでした👏
杉村選手、改めて本当におめでとうございました😌‼️‼️ pic.twitter.com/aKojfFmxF7— パラサポ|パラリンピックサポートセンター【公式】 (@parasapo) September 1, 2021
さらに東京2020では、BC1・BC2チームでも銅メダルを獲得しています。
杉村英孝選手のパラリンピックでの実績
杉村選手は、ロンドン2012からパリ2024まで4大会連続でパラリンピックに出場しています。
| 大会 | 主な成績 |
|---|---|
| ロンドン2012 | パラリンピック初出場 |
| リオ2016 | BC1・BC2チーム 銀メダル |
| 東京2020 | BC2個人 金メダル BC1・BC2チーム 銅メダル |
| パリ2024 | BC1・BC2チーム 銅メダル |
パリ2024では、遠藤裕美選手、廣瀬隆喜選手と出場したBC1・BC2チームで銅メダルを獲得しました。
東京2020だけで終わった選手ではなく、長い期間にわたって日本代表として世界の舞台に立ち続けていることも杉村選手の大きな実績です。
杉村英孝選手の強みは戦略とボールコントロール
杉村選手のプレーで注目したいのが、ゲームを組み立てる戦略と正確なボールコントロールです。
2026年の日本ボッチャ選手権を前に、日本ボッチャ協会から「自分のここを見てほしい」と尋ねられた杉村選手は、「緻密な戦略と神技コントロール」に注目してほしいと答えています。
ボッチャでは、ジャックボールへ寄せるだけでなく、相手球を押し出したり、自分のボールを壁のように使ったり、ジャックボールを動かして局面そのものを変えたりすることがあります。
杉村選手の試合を見るときは、投げたボールがどこへ止まったかだけではなく、「なぜそこへ投げたのか」を考えながら見ると、ボッチャの面白さがさらに分かりやすくなります。
2026年も日本代表として世界で戦う
杉村英孝選手は、2026年現在も日本ボッチャ協会の強化選手として活動しています。
2026年1月の日本ボッチャ選手権ではBC2男子で優勝し、前年に続いて2連覇を達成しました。
さらに4月から5月にカナダで開催されたMontreal 2026 World Boccia Cupでは、BC2男子個人で銅メダルを獲得。
中村拓海選手、蛯沢文子選手と組んだBC1・BC2チームでも銅メダルを獲得しています。
東京2020で金メダルを獲得してからも競技を続け、世界のトップ選手と戦い続けている杉村選手。
2026年のインタビューでは、自分をコントロールし、自分の能力を最大限に発揮することを目標として挙げています。
杉村英孝選手を含む現在の強化選手については、日本ボッチャ協会「火ノ玉JAPAN ボッチャ日本代表」で最新情報を確認できます。
まとめ
杉村英孝選手は、ボッチャのBC2クラスで世界と戦い続ける日本代表選手です。
2001年に友人と会うことをきっかけに始めたボッチャは、やがて日本代表として世界へ挑戦する競技となりました。
リオ2016ではBC1・BC2チームで銀メダル、東京2020ではBC2個人で金メダルとチームで銅メダル、パリ2024でもチームで銅メダルを獲得しています。
そして2026年現在も、正確なボールコントロールと緻密な戦略を武器に競技を続けています。
杉村選手の試合を見る機会があれば、ボールが止まった位置だけでなく、その一球にどんな狙いがあるのかにも注目してみてください。
日本代表「火ノ玉JAPAN」には杉村選手のほかにも各クラスで活躍する選手がいます。現在の主な選手については、ボッチャ日本代表メンバーを紹介した記事でまとめています。


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