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スロープの勾配と角度の計算方法パーセントで理解!車椅子ユーザー必見!

屋外スロープ 車椅子のサポート

車椅子を使用しているスロープの勾配計算について知りたい方必見!

本記事では、スロープの勾配をパーセントで表す方法を分かりやすく解説します。

車椅子でスロープの勾配を自力自走や自力介助するときの限界はどれくらなのかも気になります。

スロープの勾配の計算手順や具体例を通じて、傾斜度をパーセントで表す意義と実際の計算方法をご紹介。

スロープの勾配に関する疑問を解消しましょう!

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車椅子のスロープの勾配角度で適切なのは

車椅子のスロープ勾配や角度には、国土交通省所管のバリアフリー法「建築物移動等円滑化誘導基準」という基準があります。

この基準は、高齢者や障害者が円滑に移動できるように設けられています。

具体的な基準は次の通りです。

屋内

  1. 勾配は1/12を超えないこと。水平に12m進むと高さが1m上がるという意味です。角度は約4.77度です。
  2. 幅は、階段に代わるものは150㎝以上、階段に併設するものは120㎝以上。
  3. 高さが75㎝を超える場合は、高さ75㎝以内に踏み幅が150㎝以上の踊り場をつける。
    ただし、「車椅子使用者の利用上支障がない」と国土交通省が定めるスロープの場合は、1~4の基準は適用しませんが、勾配が1/12を超える部分は両側に手すりが必要です。
  4. 高さ16㎝を超えるスロープには、両側に手すりを設ける。

これらの基準から、スロープ勾配で適切なのは1/12以下、角度は4.76度以下ということです。

屋外

屋内のスロープと基準がすべて同じではなく違うものがあります。

  1. 勾配は1/15を超えないこと。水平に15m進むと高さが1m上がるという意味です。角度は約3.82度です。
  2. 幅の基準は屋内と同じです。
  3. 高さが75㎝を超える場合(勾配が1/20を超えるものに限る)は、高さ75㎝以内に踏み幅が150㎝以上の踊り場をつける。1/20は角度だと約2.85度です。
  4. 高さ16㎝を超え、かつ勾配が1/20を超えるスロープには、両側に手すりを設ける。

これらの基準から、屋外のスロープ勾配で適切なのは1/15以下、角度は3.81度以下ということになります。

車椅子でスロープの勾配を自力自走や介助する限度

車椅子利用者が自力でスロープを漕ぐ限度は個人によって異なります。

自走の場合、勾配が緩やかな方が楽に移動できます。

車椅子を自力でこぐことは平坦な道ですら大変な力を要します。

坂道では上りは力が必要で、下りでは前かがみになるため恐怖を感じることもあります。

したがって、車椅子でスロープの勾配を自力で漕ぐには、車いすに乗る人自身の体重と介助者の力が重要な役割を果たします。

また、介助者が押す場合でも、スロープの勾配がキツくても介助者が押す分には大丈夫だと思いがちですが、実際にはそうではありません。

勾配の1/12とは、水平に12m進むと1m高さが上がることを意味します。

この勾配を分数で表すと、分母(水平面)の数が大きいほど緩やかな勾配になり、上り下りしやすい斜面となります。

個人の能力や体力、障害の状態によって自力で漕げる限度は異なります。

バリアフリー法では、車椅子利用者が自力で走行できる勾配や角度の基準を定めています。

屋内では1/12以下の勾配が一般的ですが、実際には1/8勾配がよく使用されています。

これは、車椅子利用者が手の力を使って自力で走行できるかどうかを考慮した基準です。

 

勾配

1/8 1/12 1/15

1/18

自走
(上り)

×

自走
(下り)

×


(危険)

介助
(上り)

×に近い△

介助
(下り)


(後ろ向き)


(前向き)

車椅子利用者のためのスロープは、高さ30cmに対して540cmの斜面が必要となります。

理想的な場合は平坦なスロープが望ましいですが、実際にはスペースの制約もあり、完璧にはいかないこともあります。

車椅子利用者が自力で車椅子を漕ぐことができるか、介助者と安全に走行できるかは、上半身の体力や介助者の力によって判断されます。

安心な1/18勾配では、高さ30cmに対し、540cmの斜面が必要になるので場所の確保が必要になります。

車椅子選びも重要な役割になりますので下記の記事で車椅子ユーザーに適切な種類を選択しましょう。

▼関連記事▼
自走式車椅子とは!自操式車椅子の自走式と介助式の違いと特徴や選び方

病院内に設置されているスロープの勾配は一般的には約5%~8%程度(約1/12~1/15の)です。

スロープの勾配は、患者や利用者が車椅子やベビーカーなどを利用して移動する際の安全性と快適性を考慮して設計されます。

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スロープの勾配計算パーセントで表すには?

勾配を表す道路標識
スロープの勾配の計算方法ですが、スロープや斜面の勾配は、2つの方法で表されます。

勾配値(勾配)を使用する方法

水平長さを基準の長さ1(または100%)とし、垂直長さの値を勾配値とします。例えば、1/12や9.0%などです。

角度(度)で表す方法

水平面に対する面の傾斜を度数で表します。例えば、20度などです。

勾配をパーセントで表す場合

例えば9.0パーセントとは、9/100勾配を意味し、水平距離100m進むと高さが9m上がることを示します。この場合、勾配の角度は約5.1度となります。

道路標識などで見かける「勾配9%」の表記は、山道などで長距離かつ大きな高さの勾配がある場合に、角度から勾配の数値を計算して表示しています。

スロープ勾配の計算や測定方法は、スロープを斜辺として、水平と垂直の長さを把握することで行うことができます。ただし、片方の長さしか分からない場合には、他方の長さを求める必要があります。

スロープの勾配をパーセントで表すには、以下の計算式を用います。

勾配(パーセント) = 垂直長さ / 水平長さ × 100

具体的な計算手順を説明します。

  • 斜面の垂直方向の長さ(高さ)を求めます。
  • 斜面の水平方向の長さ(水平距離)を求めます。
  • 垂直長さを水平長さで割ります。
  • 上記の結果に100を掛けます。

これによって、スロープの勾配をパーセントで表すことができます。

例えば、垂直長さが9メートル、水平長さが100メートルの場合を考えてみましょう。

勾配(パーセント) = 9 / 100 × 100 = 9パーセント

したがって、この場合のスロープの勾配は9パーセントとなります。

このようにして、スロープの勾配をパーセントで表すことができます。勾配のパーセント表記は、斜面の傾斜度をわかりやすく示す方法です。

もし片方の長さしか分からない場合でも、自分で計算する必要はありません。

カシオのウェブサイトにあるカシオのサイト「三角関数」のツールを利用すれば、簡単に答えを得ることができます。

まとめ

本記事では、車椅子やスロープ、勾配に関する情報を提供しました。

スロープの勾配をパーセントで表す方法について詳しく解説し、勾配の計算手順や具体的な例を通じて、パーセント表記の意義と計算方法を紹介しました。

道路標識などでよく見る「勾配9%」などの表記についても触れました。

スロープの勾配に関する疑問や計算に役立つ情報を提供しました。

バリアフリー法の基準で定められている望ましいスロープの勾配計算をマスターして、屋内は1/12、屋外は1/15以上の緩やかさでより安全な環境づくりに役立ちましょう!

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