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車椅子で座位保持できない原因は筋肉の減少?必要な運動とグッズ!

車椅子に乗る高齢者 車椅子のサポート

車椅子で座位保持ができない場合、何かしらの理由や原因があります。

日常生活のほとんどを車椅子に座って過ごす人にとっては、座位保持ができないのは苦痛以外の何ものでもありません。

車椅子で座位保持を継続させるには筋肉の減少を避けたいところです。

座位保持に必要な筋肉を動かしたり運動したりして筋力の低下を防ぎ、椅子に座ってもできる筋肉に働きかける運動が大事です。

まずは座位保持ができない原因と必要な筋肉、必要な運動は何をすれば良いのか解説します。

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車椅子で座位保持できない原因

車椅子で座位保持が出来ない原因を探る前にまずは、座位保持とは、背もたれが無い状態で座位(座っている状態)を10分間程度保持できるかどうかの能力です。

車椅子で座位保持ができない原因には、主に次のものがあります。

  • 運動器の障害・・・体幹・下肢筋力の低下、筋肉の減少、関節痛、可動域低下など。
  • 体幹の崩れ・・・脳梗塞などで片麻痺になり、体幹が傾斜や沈みこんで座位が不安定になる。
  • 内部疾患・・・スタミナの低下、腹圧の低下など。
  • 神経等の障害・・・認知・学習の障害、協調運動障害、姿勢反射障害などの障害により、じっと座っていられない、言うことを聞かない、不安定な姿勢を直さない、身体を動かさないなど。
  • 老化・・・老化によって同じ姿勢を保つことができない。すぐ寝てしまうなど。
  • 車椅子の形状・・・例えば車椅子が大きすぎるなど、車椅子と身体が不適合。

座位保持ができない状態で、車椅子を長時間利用していると、姿勢が悪くなり骨盤・股関節の変形や内臓圧迫など身体に変調をきたし、車椅子での動作もしづらくなります。

他にも、お尻(臀部)の骨が出っ張り(座骨や仙骨など)座面との接地面に痛みを感じ身体を無意識に曲げる場合もあります。

車椅子のクッションを変えてみるなどの少しの工夫で姿勢が直る場合もありますので本人をよく見てあげて原因を探りましょう。

車椅子で座位保持しないと筋肉減少や筋力低下を招く

車椅子で座位保持をするための筋肉が弱ってくると、座る姿勢を保てなくなり筋力低下による姿勢が崩れてきます。

座位を保持させるという座位保持装置は、主に頭を直立させるのが難しいような障害のある人や子供が車椅子で座位を保持する道具で、小児や児童から高齢者まで幅広く利用されています。

車椅子で座位を保持することで、寝ている状態や体が傾斜している状態よりも、頭を直立させ不安定な体幹を安定させます。

人の頭はとても重いので首の筋力低下なども影響し、重い頭が重力に負けて下がってしまいます。

頭が下がる・顔が下に向くと、人間の身体に自発的な動きを閉じ込め、視野をせばめて探究心を奪ってしまいます。

それらを引き出すために、車椅子で座位保持をすることにより視野が広がり日常生活の改善の目的が果たせるのです。

少し後ろに傾ければ座位がとれる場合は、車椅子の種類を変えてみるのも。

車椅子の種類でいえば、頭がもたれかけられるヘッドサポートがあるハイバック(背もたれが頭まである車椅子)などで、ティルト&リクライニング機能がついた車椅子なども視野に入れましょう。

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理想的な座位は、上半身を直立させ、お尻と太ももの付け根などで身体を支える体勢ですが、この体勢を続けるには腰の筋肉やバランスを取るための筋肉を使うことになります。

埼玉県総合リハビリーテーションセンターの研究によると、片麻痺者を対象に座位保持装置の一つである骨盤ベルトの使用をして座位保持を行った結果、ある程度の筋出力が増加したという結果がありました。

(参考:骨盤ベルトの使用が動的座位バランスへ与える影響(PDF)

座位保持をすることで、筋肉減少や筋力低下を抑えられ、寝たきりなどで座位をとらない状態が続くと筋肉の減少や筋力低下がみられるそうです。

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座位保持に必要な筋肉と運動とグッズ

座位保持する筋肉と運動

座位保持をするために必要な筋肉を減少させないために、軽い運動を障害者や高齢者でも体幹バランスをとるためにできることをしてみましょう。

・腹筋・内腹斜筋・・・身体を起こすときは、腹筋を使うことを心掛けます。また起きたときは、ゆっくりとした動作で左右に身体を捻るのを3回~5回行います。
・腰部脊柱起立筋・・・座位の体勢のときに、ゆっくり背筋をまっすぐ伸ばす運動を3回~5回行います。高齢者は無理をすると骨折する場合があるので、注意が必要です。
・大腿二頭筋・大腿直筋・・・ベッドや車椅子に座っているときに、太ももを持ち上げる動作を左右5回ずつ行います。仰向けになった状態で、太ももを抱える動作を左右5回ずつ行います。

ただし健常者と同じようには、筋肉を鍛えることはできませんよね。

また、障害や筋力低下によっては筋肉トレーニングのような動作ができないことの方が多いですが、動かさないより動かすことで筋肉には刺激になります。

無理のない程度で、リハビリテーションなどのセラピストなどの力を借りたり、デイサービスなどのレクリエーションに適度な運動を取り入れてもらってみてくださいね。

座位保持を助けるグッズ

座位保持に必要なものは筋肉ですが、その筋肉を鍛えるわけにはいかない場合も多々ありますよね。

そういった場合はグッズやアイテムにも頼りましょう。

前でもお伝えしましたが、座面のクッションを変えるだけで違ってきたりするのも本当です。

骨盤ベルトもそうですが、脇の下や腰の横に身体に沿うように柔らかい抱き枕のようなクッションを入れて体幹を安定させるのもよく使われている方法です。

座位保持装置などの特殊なものを使わなくても、自由自在の形に変形してくれるクッションがいくつかあるだけで違いますよ。

まとめ

車椅子で座位保持ができない理由や原因はどこかにあります。

座位保持は、車椅子を長時間利用する人にとって、日常生活の自立や移動に伴う安全確保、身体機能の維持・改善に必要不可欠なものということを説明しました。

車椅子で座位保持するためにも筋肉の減少や筋力低下をおこさせないことが大事です。

座位保持に必要な筋肉を動かす、よく使うよう理学療法士や作業療法士などのセラピストの意見も参考に、適切な運動によって筋力や体幹を改善しましょう。

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