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電車の車いすスペースはどこ?対応座席・乗る車両の違い

電車を背景に車椅子をこぐ人 交通・乗り物

車椅子で電車に乗るとき、「何号車へ乗ればいいの?」「車椅子専用の車両があるの?」と迷うことがありますよね。

結論からいうと、全国の電車に共通する「車椅子専用車両」があるわけではありません。

通勤電車では、車内の一部に車いすスペースやフリースペースが設けられていることがあります。新幹線や在来線特急には、予約して利用する車いす対応座席や車いすスペースが設けられている列車もあります。

設備の名称や設置号車、予約の要否は、鉄道会社、路線、列車、車両編成によって異なります。

最初に知っておきたい違い
通勤電車の車いすスペースは、予約せず利用できる場合がある
新幹線・特急の車いす対応座席は、予約が必要な場合がある
車いす対応座席の予約と、乗降サポートの申込みは別の場合がある
最終的な乗車位置は、鉄道会社や駅係員の案内を優先する

この記事では、通勤電車、新幹線、在来線特急に分けて、車内の車いすスペースや車いす対応座席の違いを解説します。

駅に着いてから乗車・降車するまでの全体の流れは、車椅子で電車を利用するときの乗り方・降り方で確認してください。

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車椅子専用車両ではなく、車内にスペースや対応座席がある

一般的な電車では、車両全体が車椅子利用者専用になっているのではなく、車内の一部に車椅子で利用できる場所が設けられています。

鉄道会社や車両によって、次のような名称が使われています。

  • 車いすスペース
  • 車いす用フリースペース
  • 車いす・ベビーカースペース
  • 車いす対応座席
  • フリースペース

似た名称でも、利用方法や予約の要否が同じとは限りません。

車いすスペース・フリースペースとは

通勤電車などでは、座席の一部を設けず、車椅子やベビーカーで利用しやすい空間を確保している車両があります。

手すりや車椅子・ベビーカーのピクトグラムが設置されていることもあります。

車椅子とベビーカーの共用スペース表示

車両や鉄道会社によって、スペースの名称、対象、設置位置は異なります。

専用ではなく優先・共用スペースの場合もある

車いすマークが表示されていても、車椅子利用者だけが使う専用場所とは限りません。

鉄道会社によっては、車椅子やベビーカーを利用する人などが優先して使える共用のフリースペースとして案内しています。

乗車時にベビーカー、荷物、立っている乗客などがスペースを利用している場合は、必要に応じて周囲の人や駅係員・乗務員へ声をかけます。

車内の表示や利用方法は、鉄道会社や車両によって異なります。「車いすマークがある場所は必ず空けてある」とは限らないため、混雑時は余裕を持って利用しましょう。

通勤電車の車いすスペース

普通列車や通勤電車では、予約をせずに利用できる車いすスペースやフリースペースが設けられていることがあります。

ただし、すべての車両に設けられているとは限らず、設置されている号車や位置も路線・車両編成によって異なります。

設置号車は路線・編成によって異なる

同じ路線でも、運行する車両の形式や編成の長さによって、車いすスペースの位置が変わる場合があります。

ほかの鉄道会社から乗り入れる直通車両では、いつも利用する車両と設備の位置が違うこともあります。

利用する列車の設備を事前に確認したい場合は、鉄道会社の車両編成図や車内設備案内を確認します。

確認できない場合や、渡り板などの乗降サポートも必要な場合は、駅係員や鉄道会社へ相談してください。

予約不要でも場所が確保されているとは限らない

予約せず利用できるフリースペースは、乗車時に必ず空いていることを保証するものではありません。

混雑時には、ほかの乗客やベビーカー、荷物などで利用しにくいことがあります。

駅係員から乗車位置を案内された場合は、その案内を優先しましょう。

在来線特急・新幹線の車いす対応座席

在来線特急や新幹線には、車椅子のまま利用できるスペースや、車椅子から座席へ移乗して利用する車いす対応座席が設けられている列車があります。

通勤電車のフリースペースとは異なり、指定席として予約や申込みが必要になる場合があります。

車椅子のまま利用するスペース

車椅子から一般座席へ移乗せず、車椅子に乗ったまま利用できる場所です。

鉄道会社や予約画面では、「車いすスペース」「移乗席なし」などと表示されることがあります。

列車によっては指定席として扱われるため、利用前に予約方法を確認してください。

移乗席があるタイプ

車いす対応座席には、車椅子から列車の座席へ移乗して利用するタイプもあります。

予約時に「移乗席あり」と表示されている場合は、車椅子のまま利用するスペースとは利用方法が異なります。

車椅子から座席へ移ることが難しい場合や、移乗を希望しない場合は、車椅子のまま利用できるスペースを選べるか確認しましょう。

車椅子利用者だからといって、一般座席へ移乗しなければならないわけではありません。予約時には、車椅子のまま利用したいのか、座席へ移乗するのかを伝えてください。

付添席・介助者の座席

車いす対応座席の近くに、介助者や付き添いの人が利用できる付添席が設定されている列車もあります。

ただし、車いすスペースと付添席の位置や数は列車によって異なります。

申込時の空席状況によっては、付き添いの人と席が離れる場合もあるため、予約時に確認してください。

座席予約と乗降サポートは別の手続き

車いす対応座席や車いすスペースのきっぷを予約しても、駅での乗降サポートが同時に申し込まれているとは限りません。

ホームと車両の段差を越える渡り板や駅員サポートが必要な場合は、別途申込みや相談が必要か確認します。

渡り板、事前Web申込、電話相談、当日の申し出については、車椅子で電車に乗るときのスロープ介助と駅員への連絡方法で詳しく説明しています。

多目的室は通常の車いすスペースではない

新幹線や一部の特急列車には、多目的室が設けられている場合があります。

多目的室は、体調が悪くなった人、授乳をする人、車椅子利用者など、室内で過ごす必要性が高い人のために使用される設備です。

通常の車いすスペースの代わりに、誰でも自由に予約して利用できる個室ではありません。

利用できる人、申込方法、予約の取扱いは鉄道会社や列車によって異なります。

多目的室の利用を希望する場合は、利用する鉄道会社へ事前に確認してください。

乗る号車・乗車位置を確認する方法

車いすスペースのある号車や乗車位置は、次の方法で確認できる場合があります。

  • 鉄道会社の車両編成図や車内設備案内を見る
  • 新幹線・特急の予約画面で車いす対応座席を選ぶ
  • 鉄道会社の窓口や問い合わせ先へ相談する
  • 利用当日に駅係員へ確認する

公式サイトに一般的な設置号車が掲載されていても、車両変更や編成変更によって位置が変わることがあります。

利用当日は、鉄道会社や駅係員から案内された号車・乗車位置を優先してください。

乗降用スロープを利用する場合は、駅係員が対応する乗降口へ案内することがあります。

車いす対応座席の予約と、乗降サポートの申込みは同じ手続きとは限りません。詳しくは、電車の乗降用スロープと駅員サポートの頼み方をご覧ください。

大型・電動・リクライニング車椅子で確認したいこと

大型の車椅子、電動車椅子、ハンドル形電動車椅子、リクライニング・ティルト式の車椅子では、一般的な手動車椅子より広いスペースが必要になることがあります。

事前に次の点を確認しておくと安心です。

車椅子について伝える内容
手動・電動・ハンドル形などの種類
車椅子の全幅・全長・高さ
その場で方向転換できるか
リクライニングやティルト機能の有無
座席へ移乗するか、車椅子のまま利用するか
介助者が同行するか

車椅子の大きさによっては、駅のエレベーター、通路、乗降口、車内デッキを通ることが難しい場合があります。

一般的な車椅子より大きい場合や、車内での方向転換が難しい場合は、利用する鉄道会社へ事前に相談してください。

車内で安全に過ごすための注意

車いすスペースに着いたら、車椅子が動かないようにブレーキを確実にかけます。

手すりが利用できる場合は、無理のない範囲で使用します。

車椅子の向きは、車両の設備やスペースの形、駅係員・乗務員の案内を確認してください。

全国の電車で共通して「必ず進行方向へ向く」「必ず横向きにする」と決められているわけではありません。

ドアや通路をふさがないようにしながら、車椅子が安定する位置で過ごしましょう。

列車の揺れや急停車に備え、乗車中もブレーキがかかっていることを確認してください。介助者が同行する場合も、車椅子から離れる前にブレーキを確認しましょう。

料金・乗降サポート・全体の流れは別記事で確認

車いす対応座席の予約、駅での乗降サポート、障害者割引の乗車券購入は、それぞれ別の手続きになる場合があります。

車いす対応座席を予約しただけで、障害者割引が自動的に適用されるわけではありません。

本人と介護者の割引条件、手帳の第1種・第2種、対象となる乗車券については、車椅子利用者の電車料金とJRの障害者割引で確認してください。

まとめ

電車には、全国共通の「車椅子専用車両」があるわけではありません。

通勤電車では、車内の一部に予約不要の車いすスペースやフリースペースが設けられている場合があります。

新幹線や在来線特急では、車いす対応座席や、車椅子のまま利用する指定のスペースを予約できる場合があります。

設置号車、名称、予約方法、付添席の取扱いは、鉄道会社、路線、列車、車両編成によって異なります。

車いす対応座席の予約、乗降サポート、障害者割引は別の手続きになることがあるため、それぞれ確認してください。

利用当日は、鉄道会社や駅係員から案内された号車と乗車位置を優先し、車内では車椅子のブレーキを確実にかけましょう。

乗車前から降車までの準備をまとめて確認したい方は、車椅子で電車を利用するときの全体の流れをご覧ください。

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