バギーと車椅子の違い知っていますか?
子供が乗るバギー型車椅子はベビーカーとも似ています。
座位保持装置がついたものがバギーで、違いは長時間姿勢を保てるか保てないかにあります。
子供用の車椅子やバギーは、一見ベビーカーとも似ていますよね。
他にもバギーと子供用車椅子の違いはどうなのか呼び方の境目が分かりづらくないですか?
子供用のバギー型車椅子とベビーカーの性質や座位保持装置とは、車いすの仲間であるバギーと車椅子、またベビーカーとの違いを概略ですが解説します。
バギーと車椅子の違い
バギーと車椅子の違いは、移動手段として捉えるなら介助者が必須かどうかでしょうか。
そもそもバギーとは、下半身の障害以外の障がい又は疾病などで長時間姿勢を保てない人が利用します。
そして車椅子は、身体の障害や足腰の不自由で歩行困難な人が腰を掛けたまま移動できるよう椅子に車をつけたもので、どちらも身体の不自由な人が使用する福祉用具です。
身体の不自由な人は、子供から大人、高齢者までさまざまです。
通常の車椅子は、椅子型の乗り物に大きな車が付いていて、歩行困難者本人または介助者が操作して移動します。
バギーは、ベビーカーのように見えますが、実は子供用車椅子の仲間なのです。
車椅子は、ある程度姿勢が維持できる子供から大人までが利用できますが、バギーは何らかの障害により座位の維持が困難な子供や、自分で操作できない子供(乳幼児等)専用の車椅子という違いがあります。
他にも車椅子の場合は、障害者用の乗り物と一見でわかりますが、バギーの場合は必ず誰かが押している(介助しているため)ベビーカーと勘違いされやすいです。
たとえば、「狭い場所なのでベビーカーを畳んで抱っこしてください」
「ベビーカーの持ち込みは禁止です、抱っこかイスに座らせるしてください」などと
電車やお店などでベビーカーのルールを強いられることがあります。
バギータイプの車椅子認知の啓発活動として、子供用の車椅子ですといったストラップやステッカーなどたくさんの種類が出ています。
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最近ではバギー(子供用車椅子)マークも定着しつつありますが、バギーであれベビーカーであれ、どんな子供にも優しい世の中になって欲しいですよね。
子供にはバギー型車椅子がおすすめ
子供にはバギー型の車椅子がおすすめです。
小さな子供で難病や体幹が弱く首が座らないような子供には、一般的なベビーカーのような座位を固定するタイプでは体に無理がかかり、身体が大きくなると乗れなくなってしまいます。
その点、バギーは頑丈な構造であり背もたれが高く、角度も変えられるティルト・リクライニング型タイプの物があり、座面の下部に人口呼吸器や吸引器などを積めるような構造になっています。
また体格に合わせて背もたれのたわみや胸を押さえるベルト調節もでき、キャスターも自在に動き、ベビーカーより移動性能が高くなっています。
歩行困難な子供のためには、機能が充実しているバギー型車椅子がおすすめなのです。
座位保持装置とバギーの違い
床ずれや座位姿勢の改善のために座位保持装置というものがあります。
座位保持装置とバギーの違いは分かりづらいですが、車椅子に取り付けるものが座位保持装置です。
車椅子に姿勢正しく座ることで視界が高くなり周りの景色も広がり、行動も積極的になる補助装身具として、座る体勢を楽にするために特化した装置です。
特製スポンジや太ももの形に合わせた座席にしているものもあります。また障害者以外でも、活動に合わせてベビーカーとしても使用できます。
あくまで座位保持装置は正しい姿勢で座るのが前提ですが、バギーは座ることが困難な方のための車椅子なので目的が違います。
まとめ
バギーと車椅子の違いは知っておくと今後、子供のバギーや車椅子の選び方に違いがでてきますよね。
バギーはベビーカーとは全く目的が違い、あくまでも子供用の車椅子ということを理解し、車椅子には座位保持装置が取り付けられるのもバギーとの違いです。
電車などで見かけた場合は優しく見守ってあげてくださいね。
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