車椅子の種類はさまざまで、その特徴は、使う人の用途に合わせて車椅子の種類も変わります。
通常の車椅子は、普通に生活して使う移動するために利用する福祉用具です。
なかでも車椅子スポーツを楽しむための競技用車椅子もあります。
車椅子の種類の中でも介助や看護で使う通常の車椅子とスポーツ用車椅子の違いは分かりやすいほど違います。
これら車椅子の種類による特徴と、スポーツ用として使用する車椅子の違いをわかりやすく解説しますね。
車椅子の種類と特徴
車椅子の種類と特徴は機能に合わせて、主に次の種類と特徴があります。
自走式車椅子
後輪(駆動輪)にハンドリムがセットされており、利用者が自分でハンドリムを漕ぐことで移動できます。
また利用者だけではなく、介助者が後ろから操作することも出来るタイプです。
スーパーや病院、公共施設などに用意されていることが多いですね。
介助式車椅子(介助専用車椅子)
自走式に形は似ていますが、後輪のサイズは小さくハンドリムは付いていません。
自分で動かすことができない利用者のために、介助者が操作します。
リクライニング・ティルト式車椅子
座っている姿勢を保つことが困難な人のために、背もたれだけが傾くリクライニング式と、背もたれと一緒に座席も傾くティルト式があります。
自走式車椅子や、介助専用式にあるタイプで、なかでも介助用車いすに多くついてある機能です。
スタンドアップ式車椅子
通常は一般の車椅子として使用でき、利用者が立ち上がる姿勢が必要のときに、座席と背もたれが起き上がり、利用者の立ち上がりを補助するタイプです。
電動式車椅子
車輪を駆動するのは電動モーターで、利用者がジョイスティックやリモコンなどによって手元で操作します。
車椅子タイプとスクーターのような乗り物タイプがあります。
これらの他に特別仕様のスポーツ用の車椅子もあります。
車椅子の種類でスポーツができるもの
車椅子の種類を選んでできるスポーツは、主に次のものがあります。
アーチェリー
障害の重さによって、クラス分けされています。
テニス
後輪が八の字になった車椅子を使用します。
通常のテニスのルールに加え、車椅子テニスは返球は2バウンドまで認められます。
バスケットボール
一般のバスケットとほぼ同じルールで戦います。
1チームの障害のレベルでクラス分けします。
車椅子スポーツの花形です。
フェンシング
車椅子を床に固定して、上半身だけで戦います。
ラグビー
障害のレベルでチーム構成し、1チーム男女混合4名で競技します。
卓球
一般の卓球とほぼ同じルールです。障害の同じレベル同士で戦います。
トライアスロン
スイム0.75km、バイク20km、ラン5kmを障害の種類やレベルに応じて車椅子などを使用します。
バドミントン
障害のレベルによってコートの範囲が変わります。
ボッチャ
白い的球に赤か青のボールを投げて、どれだけ近づけられるかを争います。
陸上競技
投てきなどのフィールド競技、短距離や中距離のトラック競技、マラソンがあります。
車椅子のスポーツ用タイプの違いはなに?
車椅子でスポーツ用タイプで特化している車椅子の違いは、フレームや車輪にカーボン、チタンなどの軽量・高強度の素材を使用し、各スポーツの特性に合わせた形状の物があります。
通常の一見スポーティで軽く動く車椅子(たとえばOXのようなもの)でもスポーツがそのまま出来るわけではありません。
室内競技のバスケットやバドミントン・テニスのように強固な素材を使い、後輪を八の字状にして、前後左右に自由に動かせるようにしているタイプもあります。
車椅子スポーツの競技内容によって作りに違いがあるのは、普通のスポーツ競技で、スパイクやシューズ、ユニフォームや用具が違うのと同じです。
車椅子がぶつかり合うのを想定した作りになっていたり、上半身は動きやすく下半身はしっかり車椅子に固定するなどスポーツの迫力に劣らない仕様になっていますよ。
また一般の車椅子は数万円からありますが、スポーツ用車椅子はオーダーメイドが多く、最低30万円~が多いようです。
まとめ
車椅子の種類と特徴は移動手段のためだけに使うもののなかでもさまざまに分かれています。
車椅子の種類のなかでもスポーツに特化した車椅子もあります。
障がい者が日常生活で使う一般的な車椅子とスポーツ用車椅子の違いは、その車椅子スポーツや競技内容により違いがあります。
スポーツ用車椅子となると構造、機能、強度がもちろん、価格もまったく異なります。
専門家と相談して、自分の動きにあった車椅子を揃えて万全の体制で臨みましょう。
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