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車椅子のブレーキが甘い原因と調整方法|介護者が知っておきたい注意点

電動車椅子と自走式車椅子 車椅子のサポート

車椅子のブレーキが「ゆるい」「効きが甘い」と感じたことはありませんか?

ブレーキの違和感をそのままにして使い続けると、乗り降りの際や坂道、駐車中に車椅子が動き出し、思わぬ事故につながることがあります。

この記事では、介護者の立場から、車椅子のブレーキがゆるいと感じたときに確認すべき原因や対処法、駐車ブレーキの調整ポイント、実際に起きた事故事例について解説します。

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車椅子のブレーキが甘いとき

車椅子のブレーキが「ゆるい」「甘い」と感じる場合、急に効かなくなるというよりも、少しずつ効きが弱くなっていくケースが一般的です。

車椅子のブレーキが甘い場合、突然まったく効かなくなるというよりも、少しずつ効きが弱くなっていくことが多くあります。

そのため、「まだ大丈夫そう」と思って使い続けているうちに、駐車中や立ち上がる瞬間に車椅子が動いてしまうといった危険な状況につながることがあります。

特に、見た目では分かりにくいわずかな傾斜がある場所では、ブレーキが甘い状態だと車椅子が動き出すこともあり、ヒヤッとする場面も少なくありません。

車椅子のブレーキが甘くなる主な原因として多いのは、次のようなケースです。

  • タイヤの空気が少なく、ブレーキが十分にタイヤを押さえられていない
  • ブレーキレバーやブレーキ部分のネジが緩み、接触位置がずれている

ブレーキが甘いと感じた場合は、まずタイヤの空気圧を確認し、それでも改善しない場合はブレーキ部分のネジや位置のずれをチェックすることが大切です。

なお、車椅子のブレーキにはトグル式やレバー式など種類があり、タイプによって調整の考え方が異なるため、次の章で具体的な調整方法を確認していきましょう。

トグル式ブレーキの仕組みや、レバー式との違いについては、
▶︎ 車椅子ブレーキの種類と特徴をまとめた記事で詳しく解説しています。

車椅子の駐車ブレーキ調整方法

車椅子の駐車ブレーキ調整については、多くの車椅子で採用されているトグル式ブレーキを例に説明します。

トグル式ブレーキは、レバーを引く(または押す)ことで、ブレーキ部品がタイヤに直接押し当たり、車椅子を固定する仕組みです。

ブレーキが甘いと感じた場合は、次のポイントを順番に確認してみましょう。

・タイヤの空気が少ない場合
タイヤの空気が不足していると、ブレーキ部品が十分にタイヤを押さえられません。
まずは規定量まで空気を入れ、ブレーキをかけた状態で車椅子が動かないか確認します。

・ブレーキが緩み、ブレーキとタイヤの間隔が大きい場合
ブレーキレバー付近やブレーキ部分のネジが緩んでいると、効きが弱くなります。
ネジを少しずつ締め、ブレーキをかけたときにタイヤをしっかり押さえる位置に調整します。

・タイヤやブレーキ部分が摩耗している場合
長期間使用している車椅子では、ブレーキ部品やタイヤが摩耗していることがあります。
この場合は、ネジ調整で一時的に改善することもありますが、十分な効きが得られない場合は部品交換や業者点検を検討しましょう。

・タイヤ表面がすり減り、ツルツルしている場合
タイヤのゴムが摩耗していると、ブレーキをかけても滑ってしまい、調整では改善できません。
このような場合は、タイヤ自体の交換が必要になります。

なお、ブレーキ調整を行っても改善しない場合や、ネジの位置が分からない・力を加えるのが不安な場合は、無理に調整せず、販売店や業者に点検を依頼するようにしてください。


車椅子駐車ブレーキ関連の事故事例

車椅子の駐車ブレーキが十分に効いていないことで起きた事故事例を紹介します。
いずれも、事前にブレーキの状態を確認・調整していれば、防げた可能性があるケースです。

事例①

傾斜のある駐車場で、車椅子が動き出した

介助者がブレーキの効きを十分に確認しないまま車椅子を停止させたところ、見た目では分かりにくい緩やかな傾斜があり、車椅子がゆっくりと動き出してしまいました。

その結果、近くに停車していた自動車に接触する事故が発生しました。

このケースでは、駐車前にブレーキの効き具合を確認し、必要に応じて調整していれば防げた可能性が高いと考えられます。

事例②

駐車ブレーキが甘く、立ち上がった際に車椅子が動いて転倒した

駐車ブレーキをかけたため「動かない」と思い込み、利用者が立ち上がろうとしたところ、ブレーキが甘かったため車椅子が動き出し、転倒して骨折する事故が起きました。

車椅子のブレーキは、少しずつ効きが弱くなっていても気付きにくいことがあります。
そのため、利用者本人だけでなく、周囲の人が定期的に状態を確認することが重要です。

介助者がいない場合や、自分での点検・調整が難しい場合は、販売店や業者に依頼して定期的な点検を受けることも、事故防止につながります。

ブレーキの種類や仕組みを知っておくことで、異変にも早く気づきやすくなります。
▶︎ 車椅子ブレーキの種類と違いを確認する

まとめ

車椅子を利用する本人は、ブレーキが甘くなっていることに気付きにくい場合が多く、知らないうちに「ブレーキは効いているもの」と思い込んで使用してしまうことがあります。

そのため、車椅子の駐車ブレーキの状態確認や調整は、介助者や周囲の人が定期的に行うことがとても重要です。

ブレーキの甘さは、空気圧の低下やネジの緩みなど、簡単な点検で気付けることもありますが、摩耗や劣化が原因の場合は、無理に自分で直そうとせず、業者による点検や整備を依頼することが安心につながります。

車椅子の駐車ブレーキに関する事故は少なくありません。

日頃から介助者が「少しでもおかしい」と感じた時点で確認・相談することで、思わぬ事故を防ぐことができます。

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