車椅子のブレーキレバーがゆるい、ブレーキの効きが甘い、反対にレバーが固くて操作しにくいと感じたときは、まずタイヤの空気圧とブレーキの位置を確認します。
駐車ブレーキは、ブレーキ部分をタイヤへ押し当てて車輪を固定する仕組みです。そのため、タイヤの空気が減ったり、ブレーキとタイヤの位置関係が変わったりすると、レバーの重さや効き方も変わります。
最初に確認したいのは3つです。
① タイヤの空気圧
② ブレーキとタイヤの位置
③ タイヤやブレーキ部品の摩耗・劣化
この記事では、車椅子のブレーキレバーがゆるい・固いときに考えられる原因と、自分で確認するときの調整方法、専門業者へ相談したほうがよいケースを紹介します。
車椅子のブレーキレバーがゆるいときに確認する3つのポイント
ブレーキレバーが以前より軽くなった、最後まで倒しても効きが甘いと感じたときは、いきなりブレーキ本体を動かすのではなく、まず次の3点を確認します。
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タイヤの空気圧
空気圧が低下するとタイヤがつぶれやすくなり、駐車ブレーキを押し当てても十分に固定できないことがあります。 -
ブレーキとタイヤの位置
ブレーキを解除した状態で、ブレーキ本体がタイヤから離れすぎていないか、左右で位置が大きく違っていないか確認します。 -
タイヤやブレーキ部品の摩耗
タイヤが摩耗していたり、ゴムが硬くなっていたり、ブレーキ本体にガタつきがあったりすると、十分に固定できない場合があります。
特に確認しやすいのがタイヤの空気圧です。見た目ではわずかな変化でも、ブレーキの効き方に影響することがあります。

空気圧が不足すると、タイヤがつぶれてブレーキの効きが甘くなることがあります。
ブレーキ位置を調整する前に、まずタイヤの空気圧を適正な状態にして確認しましょう。空気が少ない状態に合わせて位置を変えると、あとから空気を入れたときにレバーが固くなりすぎることがあります。
車椅子のブレーキレバーが固い原因
ブレーキレバーが固く、力を入れないとかけられない場合も、最初にタイヤの空気圧とブレーキの位置を確認します。
たとえば、タイヤに空気を入れたあと急にレバーが固くなった場合は、それまで空気圧が低い状態に合わせてブレーキ位置が調整されていた可能性があります。
また、ブレーキ本体がタイヤへ近すぎると、ブレーキをかけるために強い力が必要になることがあります。
ブレーキは強く効けばよいのではなく、車輪を確実に固定でき、利用者本人が無理なく操作できることが大切です。
車椅子ブレーキの調整方法|自分で確認するときの手順
車椅子によってブレーキの構造や固定方法は異なりますが、一般的な駐車ブレーキには、本体を固定しているボルトやナットを緩め、位置を調整するタイプがあります。
実際に作業するときは、使用している車椅子の取扱説明書やメーカーの案内を確認してください。
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タイヤの空気圧を確認する
空気圧が不足している場合は、先に適正な状態へ戻します。 -
ブレーキ本体の固定部分を確認する
どのボルトやナットで固定されているか確認します。構造が分からない場合は無理に緩めません。 -
必要な場合だけ位置を少しずつ調整する
ブレーキ本体をタイヤ側へ近づけると効きが強くなり、離すと弱くなるタイプがあります。一度に大きく動かさず、少しずつ確認します。 -
ブレーキ本体の傾きを確認して固定する
左右や上下へ傾いていないことを確認して固定します。 -
ブレーキをかけて車輪が固定されるか確認する
調整後は、安全な場所でブレーキをかけ、車輪が確実に固定されるか確認します。
固定ボルトが固い、構造が分からない、調整後も効き方がおかしい場合は、自分で作業を続けず福祉用具の専門業者へ相談しましょう。
ブレーキを調整してもゆるい・固いままなら
空気圧やブレーキ位置を確認しても改善しない場合は、タイヤやブレーキ部品そのものに原因があることもあります。
- タイヤが摩耗している
- タイヤのゴムが硬化している
- ブレーキユニットの位置がずれている
- ブレーキ本体に摩耗やガタつきがある
- ブレーキ部品が変形している
タイヤの摩耗や硬化が進んでいる場合は、ブレーキ位置を調整するだけでは改善せず、タイヤ交換が必要になることがあります。
また、ブレーキ本体に大きなガタつきや変形がある場合は、部品交換が必要になることもあります。
調整しても効き方や操作感が改善しない場合は、位置をさらに動かすのではなく、専門業者へ確認してもらうほうが安心です。
ブレーキにはいくつか種類があり、仕組みや操作方法も異なります。
トグル式ブレーキの仕組みや操作方法については、写真と動画付きで解説しています。
ブレーキがゆるいまま使うと移乗時の事故につながる
ブレーキの効きが甘い状態で使い続けると、移乗や立ち上がりのときに車椅子が動いてしまうことがあります。
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移乗時に車椅子が動く
ベッドや椅子から車椅子へ移るとき、十分に固定されていないと車椅子が動くことがあります。 -
傾斜のある場所で動き出す
見た目では分かりにくいわずかな傾斜でも、ブレーキの効きが弱ければ動くことがあります。 -
左右で効き方が違う
片側だけ効きが弱い場合も、そのまま使わず原因を確認します。
「前より軽くなった」「左右で違う」と感じた時点で確認することが、事故を防ぐためにも大切です。
移乗時はブレーキだけでなく足元の確認も必要です。あわせてフットレストの上げ忘れによる事故を防ぐポイントも確認しておきましょう。
まとめ
車椅子のブレーキレバーがゆるい、ブレーキの効きが甘い、反対にレバーが固いと感じたときは、最初にタイヤとブレーキの状態を確認します。
- タイヤの空気圧を確認する
- ブレーキとタイヤの位置を確認する
- タイヤやブレーキ部品の摩耗・劣化を確認する
- 調整するときは使用している車椅子の取扱説明書を確認する
- 調整後は車輪が確実に固定されるか確認する
ブレーキは、確実に車輪を固定できることと、利用者が無理なく操作できることの両方が大切です。
自分で調整するのが不安な場合や、ネジが固着している、部品が摩耗している、調整しても改善しない場合は無理に作業を続けないでください。
障害福祉制度で車椅子を使用している場合は補装具を依頼した事業者などへ、介護保険でレンタルしている場合は利用している福祉用具貸与事業所へ相談すると確認してもらえます。
連絡先が分からない場合は、相談支援専門員やケアマネジャーへ相談する方法もあります。
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