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車椅子のブレーキがゆるい?すぐ直せる原因と調整方法|確認ポイント付き

車椅子のブレーキがゆるい状態でブレーキパッドがタイヤに軽く接触している様子 車椅子のサポート

車椅子のブレーキがゆるいと感じたら、まずは「タイヤとの距離」を確認してください。

多くの場合、駐車ブレーキは数ミリのズレで効きが大きく変わります。調整ネジを少し締めるだけで改善するケースも少なくありません。

特別な工具や専門知識がなくても対応できるケースがほとんどです。

この記事では、介護者でもできるブレーキ調整の手順と、すぐに点検すべきポイントを分かりやすく解説します。

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車椅子のブレーキがゆるいときにまず確認する3つのポイント

結論からいうと、最も多い原因は「空気圧不足」と「ブレーキ位置のズレ」です。

ブレーキの効きが甘いと感じる場合、突然故障するというよりは、日々の使用で少しずつ効きが弱くなっていくのが一般的です。

調整作業に入る前に、まず以下の3点を確認しましょう。

  1. タイヤの空気圧(最も重要) ブレーキ不調の最も多い原因は空気圧の不足です。駐車ブレーキはタイヤにゴムを押し当てて止める仕組みのため、空気が減ってタイヤが柔らかくなると、いくら押し当ててもタイヤが凹んで滑ってしまいます。
  2. ブレーキとタイヤの隙間 ブレーキを解除した状態で、タイヤとブレーキパッドの間に適切な隙間があるか確認します。メーカーのサービスマニュアルでは、この隙間を7mmから12mmの範囲に調整することが推奨されています。
  3. タイヤの摩耗と硬化 タイヤの溝がなくなっていたり、ゴムが古くなってプラスチックのように硬くツルツルになっていると、摩擦が起きずブレーキをかけていても滑り出してしまいます。

※よくある失敗:空気を入れずに調整してしまい、後からレバーが固くなりすぎて再調整になるケース

車椅子のブレーキが「ゆるい」「甘い」と感じる場合、急に効かなくなるというよりも、少しずつ効きが弱くなっていくケースが一般的です。

車椅子ブレーキの調整方法|自分でできる手順

調整には、一般的に8mm、10mm、13mm程度のスパナ(またはモンキーレンチ)を使用します。

  1. まず空気をしっかり入れる 必ずブレーキ調整より先に空気を補充してください。空気が少ない状態で調整してしまうと、後で空気を入れた時にレバーが非常に重くなり、操作できなくなるという「ムダな繰り返し」が発生してしまいます。
  2. 取付ボルト・ナットを緩める ブレーキ本体を車体に固定しているボルトをスパナで緩めます。
  3. 「ミリ単位」で位置をスライドさせる ブレーキユニットをタイヤ側に近づけると効きが強くなり、遠ざけると弱くなります。この調整は非常にシビアで、「しっかり止まる安全確保」と「軽い力で操作できる自立支援」のバランスをとるミリ単位の調整が必要です。
  4. ナットを均等に締め込む ボルトを締める際は、ブレーキが傾かないよう上下交互に少しずつ、均等に締め付けるのがコツです。
  5. 動作確認(プッシュアップテスト) 調整後は実際に車椅子に座ってブレーキをかけ、手で車輪を回そうとしたり、上体を浮かせるように力を加えても車椅子が動かないこと(プッシュアップテスト)を確認して完了です。

それでも直らないときの原因(タイヤ摩耗・部品劣化)

調整しても改善しない場合は、部品の劣化が原因の可能性があります。

補装具の専門業者に確認したところ、ブレーキ不調の原因は以下の順で多いとのことです。

  1. 空気圧の低下
  2. タイヤの摩耗・硬化
  3. ブレーキユニットの位置ズレ
  4. ブレーキ本体の劣化

特に多いのは、タイヤの状態による影響です。

  • 空気が減っている場合:空気を補充することで改善
  • タイヤが摩耗・硬化している場合:タイヤ交換が必要
  • ブレーキとの距離が合っていない場合:ブレーキユニットをタイヤ側に調整

それでも改善しない場合は、ブレーキ本体の摩耗やガタつきが考えられ、ユニットごとの交換が必要になるケースもあります。

※なお、調整範囲や交換の判断はメーカーや機種によって異なるため、不安な場合は専門業者への相談が安心です。

ブレーキの種類によって調整方法が異なる場合もあるため、詳しくはこちらも参考にしてください。
トグル式ブレーキの仕組みや、レバー式との違いについては、

▶︎ 車椅子ブレーキの種類と特徴をまとめた記事で詳しく解説しています。

トグル式ブレーキの具体的な仕組みや操作方法については、以下の記事で写真と動画付きで解説しています。

▶ 車椅子トグル式ブレーキとは?仕組みとメリット

危険!ブレーキが甘いまま使うとどうなる?

「少し効きが悪いだけだから」という放置が、重大な事故を招きます。

  • 乗り降りの際の転倒・骨折 ベッドから車椅子へ移乗する際、ブレーキが甘いと車椅子が後ろに逃げてしまい、利用者が床に転倒して尾てい骨を骨折する事故が実際に起きています。
  • 傾斜地での勝手な動き出し 見た目では分かりにくいわずかな傾斜でも、ブレーキが甘いと駐車中に車椅子が勝手に動き出し、他人の車や壁に衝突する恐れがあります。
  • 安全は「果てのない作業」であり、介助者が日常的に「少しでもおかしい」と感じた時点で点検することが、事故防止に直結します。

まとめ

車椅子のブレーキ調整は、利用者の安全と自立を守るための最も重要なメンテナンスです。

  • まずタイヤの空気をパンパンに入れる
  • 7から12mmの隙間を目安に、ミリ単位で位置を調整する
  • 最後は必ず座って動かないかテストする

自分で調整するのが不安な場合や、ネジが固着している、あるいは部品が明らかに摩耗している場合は、無理をせず専門家に相談しましょう。

車椅子を利用している方は、障がい福祉サービスの場合は相談支援専門員、介護保険の場合はケアマネジャーに相談することで、福祉用具の専門業者につないでもらえます。

※すでに契約している福祉用具貸与事業所がある場合は、直接連絡しても対応してもらえます。

無理に調整を続けるよりも、早めに相談することが安全につながります。

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