車椅子テニスは、パラリンピックでの代表的な競技の一つですが、車椅子を巧みに操作してボールを打ち込むスピードや迫力あるラリーの応酬など、テニスの魅力を十分に味わうことができます。
その車椅子テニスとテニスのルールを含めた違いや、車椅子テニスにおいてのクラス分けのなかでもクワードとはについて解説します。
車椅子テニスとテニスの違い
車椅子テニスと健常者のテニスの違いとは、2バウンドでの返球が認められているのと、車椅子に乗ってプレーすること以外は、ルールに大きな違いはありません。
車椅子テニスも普通のテニスも使用するラケット、ボールも同じものを使用します。
そして、1バウンド目がコート内に入れば、2バウンド目はコート外でもかまいません。
瞬間的に相手が撃ち込んだボール目指して、移動する車椅子の高等な操作を是非見てほしいと思います。
車椅子テニスのルールとコートの違い
2バウンド返球以外のルールはほとんど同じですが、車椅子テニスには反側になるプレーがルールにあり主な反則は、次のものがあります。
- ボールを打つときは、お尻が車椅子から離れてはいけません。また、足を使ってプレーすることや足を地面に付けることは反則です。相手にポイントが入ります。
- 車椅子にボールが当たると、当たった側の失点になります。
- サーブを始めるときは、一度静止しなければなりません。その後は、車椅子をひとこぎしてからサーブを打てます。ただしラインを踏むとフォールトになります。
- 一部のクアード選手は、本人か第三者がボールをワンバウンドさせてから、サーブを打つことができます。
コートのサイズは、車椅子テニスと健常者のテニスとの違いはありません。
またネットの高さも同じになっています。
車椅子テニスのクアードとは
車椅子テニスでは、男子・女子・クアード・ジュニアと4つのクラスに分けられています。
男子と女子は、下肢に障がいのある男子、女子選手が該当します。
またジュニアは年齢が18歳未満の男女選手になっています。
握力を補うためにラケットと手をテープで固定することや、車椅子の操作が難しい選手は電動車椅子を使うこともできます。
男女の性別の区別はありませんので、ダブルスでは男女でペアを組むことができます。
障がいで体温の調節が困難なので、大会のトーナメントではクアード選手にシェードと氷入りのバケツを準備しなければなりません。
まとめ
車椅子テニスとテニスの違いはルール上は2バウンドが許されるということが大きな違いです。
車椅子テニスが、レジャーから競技として生まれてから約40年経ちました。
その間車椅子の性能も飛躍的に進歩し、選手の技術力も向上してきました。
クアードとはなんだろうと思っていた人も車椅子テニスのルールのなかのクラス分けということも分かりましたよね。
車椅子テニスは世界レベルの日本選手もいます。
日本代表選手をしっかり応援して活躍することを期待しましょう。
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