「タイヨウのうた」日本映画は、色素性乾皮症の少女と彼女と出会った少年との純愛を描いた映画ですが、映画を観た人や興味を持った人から実話なの?という問い合わせが多いようです。
また、映画と同時期にタイヨウのうたはテレビドラマでも放送されましたが、ストーリーが少し違うのでドラマが実話なのかと話題です。
タイヨウのうたのキャストはドラマと映画では全く違い、主題歌や挿入歌も話題になりました。
映画やドラマのキャスト一覧、ネタバレ含めてあらすじと主題歌について紹介します。
タイヨウのうたの映画は実話?
映画「タイヨウのうた」は、香港映画「つきせぬ想い」のリメイク版であり、脚本家のオリジナル作品でもあるため、純粋なフィクションです。
2006年にはシンガーソングライターのYUIが女優デビューした作品としても知られています。
物語は、夜に活動する少女「雨音薫(あまねかおる)」と、サーフボードを抱える少年「藤代孝治」との純愛を描いています。
感動的な結末がありながらも、この映画は実話ではなく、その根底には香港映画の「つきせぬ想い(1993年製作の映画)」があります。
舞台をハリウッドに移し、2018年には「ミッドナイト・サン~タイヨウのうた~」としてリメイクされました。
「タイヨウのうた」あらすじ
16歳の少女「雨音薫(あまねかおる)」は、太陽の紫外線を大量に当たると、遺伝子が損傷を受け細胞が死に、皮膚がんなどが発生してしまうという色素性乾皮症(XP)という難病を患っています。
したがって、彼女は日中外出ができず、夜になってから活動を始め、昼間は眠るという、一般の人とは逆の生活を送っていました。
その中で、薫は毎日の習慣として、朝日が昇る前に窓から外を眺め、目の前のバス停にいつも立っている、名前も知らないがサーフボードを抱えた少年「藤代孝治」の姿を見て眠りにつくことにしていました。
夜の公園でストリートライブを繰り返している薫に、偶然孝治が通りかかります。急いで薫が追いかけ、話しかけたことから二人の恋が始まります。
お互いに付き合っていくうちに、孝治はますます薫に引かれ、愛を告白すると、薫もそれに応じます。
孝治は喜び勇んで、薫に夜明けを見せるためにバイクで海岸に走ります。しかし、日の出まであとわずかのところで、薫は急に帰りたいと言い出し、理由がわからぬまま孝治は彼女を家まで送り届けます。
二人はなんとか太陽が昇る前に家に戻りますが、その時に孝治は薫の病気について知ることになります。
孝治との交際を知った両親には強く反対され、孝治にはもう薫と会わないようにと言い渡された薫は、ストリートライブをやめ、元気のない日々を送っていきます。
しかし、心配した両親に説得され、孝治は再び薫と会い、薫の歌をCDにする提案をします。
薫は病気が進行し、死が迫る状態にある中、一生懸命に歌を作ります。孝治や両親の励ましもあり、レコーディングを終えた薫は充実感に満ちています。
ある日、薫は海辺で日除けの防護服を着て、両親とともにサーフィンをする孝治を眺めて、うれしそうに笑っていました。
しばらくして、薫はひまわりに包まれて天国へ旅たちました。そして、彼女の歌は日本中に広がっていきました。
このように、難病と健常者の純愛と死を描いた映画ではありますが、その内容は実話ではないことに留意してください。
1993年の香港映画「つきせぬ想い」のリメイク版として、この映画を原案とした脚本家「坂東賢治」の書き下ろしのオリジナルストーリーです。
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タイヨウのうたのドラマも実話ではなくフィクション
ドラマ版「タイヨウのうた」も実話ではなく、純粋なフィクションです。
2006年にTBS系列で放送されたこのドラマでは、XP(色素性乾皮症)患者である雨音薫を主人公に据え、映画とは異なる設定が織り交ぜられています。
番組の予告では、「このドラマはフィクションです」とのテロップが流れ、XPの実際の症例とは異なる点があることがはっきりと示されています。
「このドラマはフィクションです。雨音薫はXP(色素性乾皮症)患者という設定ですが、XPの実際の症例と異なる点がございます。」
とのテロップが流れています。
キャストや設定も映画版とは異なり、例えば映画では高校生だった孝治がドラマでは19歳の無職の青年に変更されています。
このドラマは、映画版とは別の視点から物語を展開し、独自の魅力を持っています。
主人公の雨音薫が抱える難病との向き合い方や人間関係が、感動的なエピソードとして描かれています。
ドラマ版「タイヨウのうた」もまた、視聴者に感動と共感をもたらす作品となっています。
タイヨウの歌のキャスト一覧
映画版タイヨウのうたのキャストと主題歌・挿入歌
映画版「タイヨウのうた」では、主要なキャストとして、雨音薫をYUI、藤代孝治を塚本高史、両親を岸谷五郎と麻木久仁子が演じました。
特に注目されたのは、YUIが歌手としてではなく女優として雨音薫を演じ、映画の主題歌をYUIが作詞作曲した「good by day」を「YUI for 雨音薫」として歌ったことです。
この主題歌はYUIの5作目のシングルとして大きな話題となりました。
- 雨音薫・・・YUI
- 藤代孝治・・・塚本高史
- 雨音由紀・・・麻木久仁子(薫の母)
- 雨音謙・・・岸谷五朗(薫の父)
- 榎戸真一・・・山崎一(薫の主治医)
- 松前美咲・・・通山愛理(薫の唯一の親友で相談相手)
ドラマ版タイヨウのうたのキャスト一覧と主題歌
一方、ドラマ版「タイヨウのうた」では、雨音薫を沢尻エリカ、藤代孝治を山田孝之、両親を岸谷五郎と麻木久仁子が演じました。
ドラマの主題歌は「Invitation」で、歌手は柴咲コウが担当しています。
沢尻エリカが演じる雨音薫が繊細かつ感情豊かな演技を披露し、山田孝之が藤代孝治としての役柄に深みを与えました。
また、柴咲コウの力強い歌声がドラマを一層引き立て、特に主題歌「Invitation」は放映当時に大ヒットしました。
テレビドラマでは、主演の沢尻エリカが挿入歌として歌った「タイヨウのうた」が放映当時大ヒットしました。
沢尻エリカが歌手としてのデビュー作でもあるシンガー名が、このKaoru Amane(沢尻エリカ)「タイヨウのうた」(作詞・作曲は白鳥マイカ)です。
- 雨音薫・・・沢尻エリカ
- 藤代孝治・・・山田孝之
- 雨音由紀・・・黒田知永子(薫の母)
- 雨音謙・・・勝村政信(薫の父)
- 榎戸真一・・・山本圭(薫の主治医)
- 松前美咲・・・佐藤めぐみ(薫の唯一の親友で相談相手)
これらのキャスト陣が見事に役になりきり、音楽と演技の融合が作品の感動を一層際立たせました。映画版とドラマ版、それぞれが異なる魅力を持ち、キャストの演技力が作品の成功に寄与しています。
まとめ
「タイヨウのうた」は映画もドラマも実話ではなくフィクションです。
キャストや設定が異なるなかで、それぞれの作品が話題となり、「タイヨウのうた」も大ヒットとなりました。
どちらの作品も感動的であり、ぜひ視聴してみてください。
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