「ピクトグラム」と「アイコン」は、どちらも絵や記号を使って情報を伝えるものですが、同じものなのでしょうか。
駅や商業施設で見かけるトイレやエレベーターのマークは「ピクトグラム」と呼ばれることが多く、スマホやパソコンの画面に並んでいるマークは「アイコン」と呼ばれています。
どちらも見ただけで意味を伝えやすくする点は共通していますが、使われる目的や場面には違いがあります。
この記事では、ピクトグラムとアイコンの違い、それぞれの意味や特徴、フリー素材を利用するときに確認しておきたいことをわかりやすく解説します。
ピクトグラムとアイコンの違い
ピクトグラムとアイコンは、どちらも文字だけに頼らず、絵や記号によって情報を伝えるために使われます。
大きな違いは、何を伝えるために、どのような場所で使われることが多いかです。
ピクトグラム
施設の案内や注意、設備などの情報を、多くの人に視覚的に伝えるために使われる図記号。
アイコン
物・機能・操作などを、簡略化した図柄や記号によって表すもの。
ただし、両者には明確に線を引けない場合もあります。
同じような図柄でも、公共空間の案内として使われればピクトグラムと呼ばれ、アプリやWebサイトの操作を表すものならアイコンと呼ばれるなど、使われる目的や文脈によって呼び方が変わることがあります。
ピクトグラムとは?意味と特徴
ピクトグラムは、言葉を読まなくても情報や案内を理解しやすいよう、絵や記号で表現した図記号です。

駅や空港、病院、商業施設など、多くの人が利用する場所でよく使われています。
身近な例には、次のようなものがあります。
- トイレ
- エレベーター
- 案内所
- 禁煙
- 手荷物受取所
- 障害のある人が利用できる施設などを示すマーク
日本では、こうした公共空間などで使われるものを「案内用図記号」と呼び、JISで定められているものもあります。
言葉が違っても情報を伝えやすい
ピクトグラムの大きな特徴は、文章を読まなくても意味を理解しやすいことです。
たとえば旅行先の駅や空港で、その国の言葉がわからなくても、トイレやエレベーターなどの図を見て場所を判断できることがありますよね。
多くの人が利用する場所で情報を伝えるため、できるだけわかりやすく、誤解されにくいデザインが求められます。
アイコンとは?意味と特徴
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アイコンは、物や機能、操作などを小さな図柄や記号で表したものです。
特に身近なのが、スマホやパソコン、Webサイトなどで使われているアイコンです。
たとえば、
- 虫眼鏡=検索
- 家の形=ホーム
- 歯車=設定
- ゴミ箱=削除
- 封筒=メールやメッセージ
といったように、図を見ただけで機能や操作をイメージしやすくするために使われます。
ただし、「アイコン=スマホやパソコンだけで使うもの」ではありません。
アイコンという言葉自体はもっと広く使われますが、ピクトグラムとの違いを考えるときには、デジタル画面上で機能や操作を示すアイコンをイメージするとわかりやすいでしょう。
ピクトグラムとアイコンの共通点
ピクトグラムとアイコンには、共通する部分もたくさんあります。
- 文字だけに頼らず視覚的に情報を伝える
- 複雑な内容を簡単な図柄に置き換える
- 一目で意味を理解しやすくする
- 限られたスペースでも情報を伝えやすい
そのため、見た目だけでは「これは絶対にピクトグラム」「これは絶対にアイコン」と分けにくいものもあります。
名前よりも「何を伝えるための図なのか」を見ると違いがわかりやすくなります。
公共の場所で案内や情報を伝える図記号ならピクトグラム、機能や操作を表す図柄ならアイコン、と考えると整理しやすいでしょう。
車椅子マークもピクトグラムなの?
公共施設などで見かける、車椅子に人が乗っている形のマークも、ピクトグラムとして認識される代表的な図柄のひとつです。
ただし、このマークには正式な名称や目的があります。
一般に「車椅子マーク」と呼ばれていますが、正式には「障害者のための国際シンボルマーク」と呼ばれています。
ここではピクトグラムの一例として紹介するだけにして、意味や対象については別の記事で詳しく解説しています。
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車椅子のピクトグラムの意味は?正式名称と国際シンボルマークを解説
フリー素材のピクトグラムやアイコンは自由に使える?
ピクトグラムやアイコンを探していると、「フリー素材」「無料素材」「商用利用可」などと表示された素材を見かけます。
ここで注意したいのは、無料でダウンロードできることと、どのような使い方をしてもよいことは同じではないという点です。
素材ごとに利用条件があり、
- 商用利用できるか
- 加工・改変できるか
- クレジット表記が必要か
- 再配布できるか
- 利用できない用途がないか
などが異なります。
「著作権フリー」という言葉だけで判断せず、配布元の利用規約やライセンスを確認してから使用しましょう。
オリジナルに加工できるかも利用条件による
フリー素材をもとに、色を変えたり、文字を加えたりしてオリジナルのデザインを作りたい場合もありますよね。
しかし、素材によっては改変が認められているものもあれば、改変を禁止しているものもあります。
また、商用利用は可能でもクレジット表記が必要な場合や、非営利目的に限って利用できるライセンスもあります。
そのため、「フリー素材だから自由に加工できる」とは考えず、使いたい素材ごとの条件を確認することが大切です。
まとめ|ピクトグラムとアイコンは目的と使われ方で考える
ピクトグラムとアイコンは、どちらも絵や記号によって情報をわかりやすく伝えるものです。
ピクトグラムは、公共施設などで案内や情報を多くの人へ伝える図記号として使われることが多く、アイコンは物や機能、操作などを簡略化して表すために使われることが多いという違いがあります。
ただし、両者は見た目だけで完全に分けられるものではありません。
「どこにあるか」だけではなく、「何を伝えるために使われているか」を見ると違いを理解しやすくなります。
また、ピクトグラムやアイコンのフリー素材を利用するときは、無料かどうかだけではなく、商用利用・改変・クレジット表記などの利用条件も確認して使いましょう。


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