車いすテニスでは、小田凱人選手や上地結衣選手をはじめ、多くの日本人選手が国際大会で活躍しています。
また、2023年に現役を引退した国枝慎吾さんは、パラリンピックやグランドスラムで数々の実績を残し、日本の車いすテニスを広く知られる競技へ押し上げた選手の一人です。
一方、世界ランキングや日本代表は大会ごとに変わるため、古い順位や代表選手の情報をそのまま参考にすることはできません。
この記事では、車いすテニスで活躍する主な日本人選手、世界ランキングの確認方法、パラリンピックや主要大会、競技人口の考え方を紹介します。
選手情報とランキングは変動します。この記事の選手・ランキング情報は、2026年8月13日に公式情報を確認しています。
車いすテニスで活躍する主な日本人選手
日本には、男子・女子・クアードの各カテゴリーで国内外の大会に出場する選手がいます。
ここでは、パラリンピックや国際大会で実績を残している主な日本人選手を紹介します。
世界ランキングは大会結果によって更新されます。本文中の情報だけでなく、最新のITF車いすテニス世界ランキングもあわせて確認してください。
男子の主な日本人選手
小田凱人選手
小田凱人選手は、男子車いすテニスを代表する日本人選手です。
パリ2024パラリンピックでは男子シングルスで金メダル、三木拓也選手と出場した男子ダブルスで銀メダルを獲得しました。
グランドスラムでも優勝を重ね、2026年もITF世界ランキング1位で活躍しています。
スピードのあるチェアワークと力強いショットに加え、若くして世界の主要大会で実績を重ねている選手です。
三木拓也選手
三木拓也選手は、パラリンピックや国際大会への出場経験を持つ日本人選手です。
パリ2024では、小田凱人選手と組んだ男子ダブルスで銀メダルを獲得しました。
シングルスとダブルスの両方で国際大会に出場しており、日本男子の主力選手の一人として活動しています。
鈴木康平選手・眞田卓選手
鈴木康平選手や眞田卓選手も、国際大会や日本代表としての出場経験を持つ選手です。
選手の世界ランキングや出場大会は時期によって変わるため、現在の順位や大会結果はITFの選手プロフィールや日本車いすテニス協会の発表で確認しましょう。
女子の主な日本人選手
日本の女子車いすテニスでは、上地結衣選手をはじめ、大谷桃子選手や田中愛美選手などが国際大会で活躍しています。
パリ2024では、上地選手が女子シングルスで金メダルを獲得し、田中選手と組んだ女子ダブルスでも金メダルを獲得しました。
上地結衣選手
上地結衣選手は、女子車いすテニスを代表する日本人選手です。
2014年には女子ダブルスで年間グランドスラムを達成し、その後もパラリンピックやグランドスラムで数多くの実績を残しています。
パリ2024では女子シングルスで金メダルを獲得し、田中愛美選手と組んだ女子ダブルスでも金メダルを獲得しました。
さらに2026年のウィンブルドン女子シングルスで初優勝し、四大大会すべての女子シングルスとパラリンピック金メダルをそろえるキャリア・ゴールデンスラムを達成しました。
2026年もITF世界ランキング1位で活躍しています。
大谷桃子選手
大谷桃子選手は、シングルスとダブルスの両方で国際大会に出場している日本人選手です。
東京2020パラリンピックでは、上地結衣選手と組んだ女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。
パリ2024にも日本代表として出場し、その後も国内外の大会で活動しています。
田中愛美選手
田中愛美選手は、パリ2024で上地結衣選手と女子ダブルスに出場し、金メダルを獲得しました。
シングルスでも国際大会へ出場しており、日本女子の主力選手の一人です。
クアードで活躍する日本人選手
クアードは、下肢だけでなく、上肢にもテニスの競技動作へ影響する障害がある選手のカテゴリーです。
過去には菅野浩二選手が国際大会で活躍し、東京2020パラリンピックでは諸石光照選手と組んだクアードダブルスで銅メダルを獲得しました。
ただし、強化指定選手、代表選手、世界ランキングは同じ意味ではありません。
現在活動している選手については、日本車いすテニス協会の強化指定選手ページやITF公式ランキングを確認してください。
OpenとQuadの違いやクアードの分類、電動車いすの使用条件については、車いすテニスのクアードとは?電動車いす・障害・ルールで詳しく紹介しています。
国枝慎吾さんが残した功績
国枝慎吾さんは、日本の車いすテニスを代表する選手として長く活躍し、2023年1月に現役を引退しました。
現役時代には、グランドスラムでシングルス28勝、ダブルス22勝の合計50勝を記録しています。
パラリンピックでは、男子シングルスとダブルスを合わせて4個の金メダルを獲得しました。
世界ランキング1位や年間グランドスラムも経験し、日本だけでなく、世界の車いすテニスを代表する選手として数多くの実績を残しています。
国枝さんについて紹介するときは、現在の世界ランキングではなく、引退までに確定した記録や功績として見る必要があります。
パリ2024で活躍した日本代表選手
パリ2024パラリンピックでは、日本の車いすテニス選手が複数のメダルを獲得しました。
| 種目 | 選手 | 結果 |
|---|---|---|
| 男子シングルス | 小田凱人選手 | 金メダル |
| 男子ダブルス | 三木拓也選手・小田凱人選手 | 銀メダル |
| 女子シングルス | 上地結衣選手 | 金メダル |
| 女子ダブルス | 上地結衣選手・田中愛美選手 | 金メダル |
このほかにも複数の日本人選手が出場しています。
代表選手は大会ごとに選考されるため、「現在の日本代表」を固定した名簿として見るのではなく、何年のどの大会に出場したかを確認しましょう。
車いすテニスの世界ランキングを確認する方法
車いすテニスの公式世界ランキングは、国際テニス連盟(ITF)のサイトで確認できます。
ランキングページでは、主に次のカテゴリーを切り替えて閲覧できます。
- 男子シングルス・ダブルス
- 女子シングルス・ダブルス
- クアードシングルス・ダブルス
- ジュニアランキング
日本人選手だけを確認したい場合は、国・地域の絞り込みで日本を選択します。
ただし、シングルスとダブルスでは順位が異なります。また、ランキングの更新日も確認しましょう。
最新順位は、ITFのUNIQLO車いすテニスツアーランキングで確認できます。
記事や過去の大会結果にランキングが掲載されている場合は、「世界○位」という数字だけでなく、いつのランキングなのかもあわせて確認しましょう。
車いすテニスの競技人口は何人?
車いすテニスの日本国内や世界全体の競技人口について、同じ基準で集計された最新の公式総数は確認できません。
競技人口として考えられる人の範囲には、次のような違いがあるためです。
競技人口に含まれる可能性がある人
ITF世界ランキングに登録されている選手
国内の公式大会に出場する選手
地域大会やクラブで継続的にプレーする人
体験会やレクリエーションで参加する人
世界ランキングに掲載されている人数だけでは、地域のクラブなどで継続的にプレーしている人までは把握できません。
また、体験会などへの参加者をすべて競技人口として数えると、継続して競技に取り組んでいる人数とは異なる数字になります。
そのため、車いすテニスの競技人口を見るときは、ランキング登録者、大会出場者、地域で活動する人など、何を対象にした数字なのかを確認することが大切です。
国際ツアーの開催規模は確認できる
競技人口そのものではありませんが、ITF公認ツアーの大会数から、国際的な広がりを知ることはできます。
2025年のUNIQLO車いすテニスツアーでは、40カ国で183大会が開催されました。
ただし、これは大会の開催規模であり、選手の総人数を示す数字ではありません。
競技人口と、ランキング掲載者数、大会出場者数、ツアーの開催規模は、それぞれ異なる数字です。比較するときは、何を数えた数値なのかを確認しましょう。
車いすテニスの主な大会
車いすテニスには、パラリンピックのほかにも年間を通じてさまざまな大会があります。
| 大会 | 特徴 |
|---|---|
| パラリンピック | 4年に1度開催される国際総合競技大会 |
| グランドスラム | 全豪・全仏・ウィンブルドン・全米の四大大会 |
| World Team Cup | 国・地域別のチームで戦う団体戦 |
| Japan Open | 日本で開催される国際車いすテニス大会 |
| Wheelchair Tennis Masters | シーズン上位選手が出場する年間最終戦 |
大会の開催日、出場選手、組み合わせ、結果は毎年変わります。
国内の大会や日本代表に関する情報は、日本車いすテニス協会の大会情報で確認できます。
国際大会の日程と結果は、ITFの車いすテニス大会カレンダーから探せます。
選手を知って車いすテニスに興味を持ったら
選手の試合を見て車いすテニスに興味を持った場合は、ルールを知ったり、実際に体験会へ参加したりする方法があります。
2バウンドルール、主な反則、OpenとQuadの違いについては、車いすテニスと一般テニスの違いをご覧ください。
競技用車いすの価格やリース、体験会、地域団体の探し方については、車いすテニスの始め方と競技用車いすの選び方で紹介しています。
そのほかのパラスポーツも知りたい場合は、パラリンピックで行われる車いす競技の一覧もあわせてご覧ください。
まとめ
日本の車いすテニスでは、小田凱人選手や上地結衣選手をはじめ、男子・女子・クアードの各カテゴリーで多くの選手が活動しています。
国枝慎吾さんは2023年に現役を引退しましたが、パラリンピックやグランドスラムで数多くの実績を残しています。
世界ランキングや日本代表は変動するため、順位の日付や対象大会を確認し、ITFや日本車いすテニス協会の公式情報を見ることが大切です。
また、車いすテニスの競技人口については、国内外を同じ基準で集計した最新の公式総数がないため、古い推計を現在の人数として扱わないよう注意しましょう。
選手の試合を観戦するときは、ショットだけでなく、車いすを加速・旋回させながら打球位置へ入るチェアワークにも注目してみてください。
アイキャッチ画像:Hameltion / Wikimedia Commons
(CC BY-SA 4.0・トリミング・文字入れ加工して使用)


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