ボッチャの公式戦では、1エンドごとに赤・青それぞれの持ち時間が決められています。
制限時間は競技クラスによって異なり、時間内に投球されなかったボールは無効です。
また、赤と青のボールがジャックボールから同じ距離にある場合には、投球途中と得点計算時で扱いが異なります。
この記事では、ボッチャの制限時間、時間切れになったボールの扱い、同じ距離にある場合の投球順と得点、同点時のタイブレークについて解説します。
この記事の競技ルールは、2026年8月14日に日本ボッチャ協会競技規則2025–2028(v.1.0)で確認しています。大会へ出場する場合は、最新の競技規則と大会要項も確認してください。
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ボッチャの基本ルールから用具、クラス分けまでまとめて知りたい方は、障がい者スポーツのボッチャとは?簡単なルールから用具まで解説をご覧ください。
ボッチャの制限時間は競技クラスで異なる
ボッチャの公式戦では、競技部門ごとに1エンドの制限時間が設定されています。
この時間は試合全体の時間ではなく、1エンドの中で赤・青それぞれに与えられる持ち時間です。
| 競技部門 | 1エンドの持ち時間 |
|---|---|
| 個人戦 BC1 | 4分30秒 |
| 個人戦 BC2 | 3分30秒 |
| 個人戦 BC3 | 6分 |
| 個人戦 BC4 | 3分30秒 |
| 個人戦 OP立位 | 3分30秒 |
| 個人戦 OP座位 | 3分30秒 |
| ペア戦 BC3 | 1ペア7分 |
| ペア戦 BC4 | 1ペア4分 |
| チーム戦 BC1・BC2 | 1チーム5分 |
ジャックボールを投げる時間も、各サイドの持ち時間に含まれます。
審判がタイマーへ投球するサイドを示すと時計が動き始め、投球したボールがコート内で止まったとき、またはコートの外へ出たときに止まります。
制限時間のポイント
持ち時間は1試合全体ではなく、1エンドごとに設定される
ジャックボールの投球時間も持ち時間に含まれる
赤・青それぞれの時間をタイマーが管理する
制限時間を過ぎたボールは無効になる
いずれの競技クラスでも、制限時間に達する前にボールが投球されていれば有効です。制限時間になった時点で、まだ投球されていないボールは無効となり、デッドボールとして扱われます。
手や足で投球する場合は、制限時間に達する前にボールが手や足から離れている必要があります。ランプを使用するBC3では、制限時間に達する前にボールがランプを転がり始めていれば、投球されたものとみなされます。
タイマーからは残り1分、30秒、10秒の案内があり、制限時間になると「Time」と伝えられます。
ボールを狙った場所へ近づける技術だけでなく、残り時間を考えながら投球方法や順番を決めることも大切です。
試合全体にかかる時間は、競技部門、各サイドが実際に使った時間、計測や審判の確認などによって変わります。
個人戦・ペア戦・チーム戦の人数や基本的な投球順については、ボッチャのルールを簡単に解説|人数・投げ方・得点の数え方で紹介しています。
ボッチャでボールが同じ距離にある場合の投球順

ボッチャでは、ジャックボールから遠い位置にボールがあるサイドが次に投球します。
しかし、赤と青の得点となるボールがジャックボールから等距離にあり、1対1や2対2など同じ得点の状態になった場合は、最後に投球したサイドが続けて投球します。
その後は、等距離かつ同得点の状態が崩れるか、どちらかのサイドがすべてのボールを投げ終えるまで、赤と青が交互に投球します。
得点となるボールが等距離でも、赤2球・青1球のように得点数が同じではない場合は、得点となるボールが少ないサイドが次に投球します。
投球途中で等距離になった場合
等距離で得点数も同じなら、最後に投球したサイドが次も投球する
その後は赤と青が交互に投球する
等距離でも得点数が異なる場合は、得点となるボールが少ないサイドが投球する
エンド終了時に同じ距離なら両サイドに得点が入る
両サイドがすべてのボールを投球したあと、異なる色のボールがジャックボールから等距離にあり、それより近いボールがない場合は、該当するボール1球につき1点が与えられます。
たとえば、ジャックボールに最も近い赤1球と青1球が等距離なら、赤と青に1点ずつ入ります。
最も近い赤2球と青2球がすべて等距離なら、それぞれ2点です。
肉眼で判断することが難しい距離は、審判がキャリパーやメジャーなどを使って確認します。
測定用具や審判の役割については、ボッチャ審判の用具とやり方!人数を揃えて簡単なルールを覚えよう!で詳しく紹介しています。
合計得点が同点ならタイブレークを行う
個人戦とペア戦は4エンド、チーム戦は6エンドを行い、すべてのエンドが終わった時点で合計得点の高いサイドが勝者です。
最終エンドを終えて合計得点が同じ場合は、勝敗を決めるために追加のタイブレークエンドを行います。
タイブレークでは、審判がコイントスを行い、勝ったサイドが先攻と後攻のどちらにするかを決めます。
ジャックボールはコート中央のクロスに置かれ、その後は通常のエンドと同じように投球します。
タイブレークの得点は試合の総得点には加算されず、勝敗の判定だけに使われます。タイブレークでも同点になった場合は、勝者が決まるまでタイブレークを繰り返します。
体験会やレクリエーションでは参加者に合わせて楽しめる
ボッチャは、障がいの有無や年齢にかかわらず一緒に楽しみやすいスポーツです。
日本ボッチャ協会が主催・公認する選手権大会では競技規則に従いますが、地域の体験会や高齢者施設、学校などで行うレクリエーションでは、参加者に合わせて持ち時間やコートの大きさを調整することもあります。

手で投げるほか、足で蹴ったり、ランプやポインターなどの補助具を使ったりできることもボッチャの特徴です。
体験会やレクリエーションで補助具を使う場合は、参加者が安全に楽しめるように、主催者が使い方やルールを決めます。
一見すると簡単ですが、相手のボールを遠ざける、味方のボールを押して近づける、相手の進路をふさぐなど、さまざまな作戦があります。
体力だけで勝敗が決まらず、投球技術と戦術を使って競い合えるところが、ボッチャの奥深い魅力です。
身近な材料で体験してみたい方は、ボッチャボールを100均の材料で手作り!玉の大きさ重さと作り方も参考にしてください。
まとめ
ボッチャの公式戦では、競技部門ごとに1エンドの制限時間が決められています。
時間内に投球されなかったボールは無効になるため、残り時間を考えながら投球することも戦術の一つです。
赤と青のボールがジャックボールから同じ距離にある場合は、試合途中の投球順とエンド終了時の得点で扱いが異なります。
また、試合の合計得点が同点なら、追加のタイブレークエンドで勝敗を決めます。
公式ルールを知ると、ボッチャはボールを近づけるだけではなく、時間、距離、投球順を考えながら戦う奥深い競技であることが分かります。


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