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パラリンピックのボッチャ日本代表メンバー紹介!愛称「火の玉JAPAN」見どころ

日本国旗 パラリンピック

パラリンピック競技大会ならではのボッチャ。

ボッチャはオリンピック競技にはない種目なので・・・どんな競技なのか知らなかった人も多いのではないでしょうか?

先日、ボッチャBC2個人戦で杉村英孝選手が日本初の金メダルを獲得してボッチャ競技が少し周知されたのではないかと思います。

東京2020パラリンピック競技大会でボッチャはペア戦・団体戦を控えています。

日本代表メンバーの選手たちとクラス分けの見どころボッチャ愛称「火ノ玉ジャパン」について紹介します。

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パラリンピックのボッチャ日本代表のクラス分けと選手

パラリンピックの種目であるボッチャは、1988年韓国・ソウル大会でのパラリンピックより正式種目に採用されました。

『ジャックボール』と呼ばれる白いボール(目標球)を投げた後に、対戦する両者が各々、赤と青の6球を投げ合って、白球により近づけた方が勝ち、とするルールの競技です。

重度脳性まひ者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されています。

ボッチャの特徴は、手で投げることが出来ない選手は足を使いキックすることも、競技アシスタントのサポートを受けながら『ランプ』と呼ばれる投球補助具(勾配具)を使用することが出来ます。

男女の区別はありません。

障がいの内容や程度などによって、4クラス(BC1・BC2・BC3・BC4)に分けられ、1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3の団体戦の3種類があります。

今回の東京大会は、個人BC1・BC2・BC3・BC4(全てのクラスで混合)、団体BC1/BC2(混合)、ペアBC3・BC4(混合)という実施種目となっています。 そして、その各クラスはこのように分類されます。

BC1:車いす操作で四肢・体幹に重度の麻痺がある、脳原性疾患のみのクラス (対象:脳原性疾患、投球:○(足蹴り○)、勾配具:✕、アシスタント:○)
BC2:上肢での車いす操作がある程度可能で、脳原性疾患のみのクラス
(対象:脳原性疾患、投球:○、勾配具:✕、アシスタント:✕)
BC3:最も障がいの重いクラスで、競技アシスタントによるサポートにてランプを使用
(対象:脳原性疾患・非脳原性疾患、投球:✕、勾配具:✕、アシスタント:✕)
BC4:筋ジストロフィーなど、BC1・BC2と同等の重度四肢機能障がいのある選手が行うクラス
(対象:非脳原性疾患、投球:○、勾配具:✕、アシスタント:✕)

東京2020パラリンピック競技大会のボッチャ競技に出場する日本代表選手を紹介します。

BC1

中村拓海(なかむら たくみ/男子/23歳)
藤井友里子(ふじい ゆりこ/女子/48歳)

BC2

杉村英孝(すぎむら ひでたか/男子/39歳)
廣瀬隆喜(ひろせ たかゆき/男子/37歳)

BC3

河本圭亮(かわもと けいすけ/男子/22歳)
高橋和樹(たかはし かずき/男子/41歳)
田中恵子(たなか けいこ/女子/39歳)

BC4

木村朱里(きむら じゅり/女子/37歳)
古満渉(ふるみつ わたる/男子/36歳)
江崎駿(えさき しゅん/男子/20歳)

※年齢は2021年8月時点

その他に、河本選手の母・幸代(さちよ)さんを含めた5名の競技パートナーがいます。

なお、競技日程は以下の通りです。

個人戦

個人戦の予選は8/28(金)~8/30(月)、準々決勝・準決勝が8/31(火)、3位決定戦・決勝が9/1(水)。

BC2のクラス杉村英孝選手は、9月1日見事予選トーナメントから全勝負けなしで決勝戦を勝ち抜き、日本初のボッチャで金メダルを獲得してくれました。

団体戦・ペア戦

ボッチャペア戦、ボッチャ団体戦も予選が9/2(木)と9/3(金)、準決勝・3位決定戦・決勝が9/4(土)となっています。

個人戦に次いで応援していくので頑張って欲しいです!

ボッチャパラリンピックメンバーのクラス別見どころ選手

アスリート

東京2020パラリンピック競技大会に出場するメンバーの中で、注目したい選手をクラス別にご紹介します。

BC1/中村拓海(なかむら たくみ)

中村拓海選手は、先天性の二分脊椎症と水頭症によって、電動車いすを使用。

→ 2016年以降の国際大会で台頭し、2018年世界選手権では団体BC1/2の銀メダル獲得に貢献しています。
→ 日本選手権では、リオパラリンピック団体銀メダルの藤井友里子選手に勝って初優勝し、パラリンピック日本代表に内定しています。
→ 若手のムードメーカー的存在ともいえます。

BC2/キャプテン 杉村英孝(すぎむら ひでたか)

杉村英孝選手は連続でキャプテンを務めている、今大会ボッチャ個人戦で初の金メダル勝ち取りました。

→ 先天性の脳性まひで、高校3年の時に競技をスタートし、2010年より国際大会に参戦。
→ 2016年リオパラリンピック大会ではキャプテンとして、団体BC1/2のメダル獲得に貢献しています。
→ 遂に東京2020パラリンピック競技大会個人戦にて金メダルを獲得しました。
→ 持ち味は正確なコントロールです。
→ 技術的・戦略的な試合が得意であり、「相手との駆け引きが楽しい」、「自分が考えたとおりの試合運びができ、勝利したときは最高に気持ちいいです」、と話しています。

BC3/河本圭亮(かわもと けいすけ)

河本圭亮選手は4歳頃に進行性筋ジストロフィーを発症し、友人に誘われてボッチャを開始。

→ BC4クラスで大会出場していましたが、14歳の時にBC3クラス(ランプと呼ばれる投球台を使う障がいの最も重いクラス)へ転向をしています。
→ 高い位置から球を落として相手の球を強くはじいたり、遠くの白い球の近くに自分の球を置いたりする等、強さと精度が持ち味といえます。
→ ランプを使用し、アシスタントを務める母親・幸代(さちよ)さんと一緒に競技を行います。
→ 「応援を力に変えて最高の結果で恩返しをしたい」、とコメントを述べています。

BC4/江崎駿(えさき しゅん)

江崎駿選手も進行性筋ジストロフィーになり、現在は電動車いす使用。

→ ボッチャを始めたのは中学1年生のころ。
→ ボッチャの体験会参加後をきっかけに大会出場し、ドバイ2017アジアユースパラ競技大会で金メダルを獲得しています。
→ 2018年日本選手権で初優勝、2019年連覇を果たし、18歳でパラリンピック日本代表を射止めました。
→ 強く速い球を投げるのは苦手な分、相手の嫌がるところにボールを置くといったコントロール力が持ち味です。

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ボッチャの日本代表愛称は「火の玉JAPAN」に込められた想い


火ノ玉
ボッチャ日本代表の愛称には、勇気と知性をもって勝利を目指し、魂をこめて戦う・・・この想いこそが、ボッチャ日本代表「火の玉JAPAN」です。

火の玉とは魂(ソウル)であり、心の活力、精神、気力の意味があります。

そこから、選手がただ投げる・転がすのではなく、一球一球に魂をこめて競技する様子がイメージされます。

激しく闘志を燃やして一丸となって戦う様子などを例えた、『火の玉となって戦う』という言葉になぞり、ボッチャで個人だけでなく、チームでも勝利を目指しています。

まだまだ認知度の低いパラリンピック競技全体を知ってもらうために、ボッチャが『火の玉宇宙(ビックバン)』になれればという意味も込められています。

日本代表チーム・「火の玉JAPAN」は、出場3大会目の2016年リオデジャネイロパラリンピックで銀メダルを獲得(混合団体BC1/2チームが獲得)しています。

そして、2018年にイギリスで開催された世界選手権大会でも、混合団体BC1/2チームが銀メダルを獲得しているのです。

今大会東京2020パラリンピック競技大会では、先駆けの個人戦でキャプテン杉村英孝選手が金メダル獲得者になりました。

この勢いに続き、ペア戦・団体戦も頑張って欲しいです!

まとめ

パラリンピック、ボッチャ日本代表メンバー選手の紹介、およびボッチャの簡単なルールや障害のクラス分け分類内容。

ボッチャ日本代表愛称の「火の玉JAPAN」に込めた想いについてを紹介しました。

ボッチャの日本代表の選手達は、個人戦・団体戦・ペア戦においても、強豪国のタイを中心に他の強い国々の選手たちと対戦します。

新型コロナウイルスの影響を受け、選手達の大会や海外遠征が難しくなっていたそうです。

外出もままならないそんなコロナ禍の中でも、集中して基礎練習に取り組めるチャンスと選手は捉え、リモートも使用しながら練習に励んでいたようです。

培ってきた力をこの東京パラリンピック大会の場で出し切り、まさに「火の玉宇宙(ビックバン)」の如く輝いて欲しいですね。

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