車椅子テニスのルールは普通のテニスとの違いはほぼ1点のみ。
パラリンピックや競技大会で行われる車椅子テニスは、健常者の行うテニス同様にスピード感あふれる攻防が見どころの一つです。
また車いすテニスでは、普通のテニスのテクニックに加えて、車椅子の巧みで高度な操作技術には目を見張りますよね。
車椅子テニス用車椅子は、競技用車椅子なので値段も高くいくらくらいで購入できるのか。
そして車椅子テニスを始めたい場合、車椅子テニススクールを行っている場所はどこにあるのか、これらについてまとめましたのでご紹介します。
車椅子テニスのルールと障がい区分
車椅子テニスと健常者のテニスとのルールの違いは、2バウンドまでの返球が認められることです。
2バウンド目はコート内でも外でも良い点以外は、基本的にコートの広さ、ネットの高さ、使用する用具もテニスのルールと同じです。
ただし、車椅子テニスは、ルール以外にも障がい区分による次のクラス分けがあります。
- 男子・・・脊髄損傷や切断などで、下肢に障がいのある車椅子を使用する男子選手。
- 女子・・・脊髄損傷や切断などで、下肢に障がいのある車椅子を使用する女子選手。
男子・女子については、障がいの程度や種類による更に細かいクラス分けはありません。
- クアード・・・下肢以外に上肢にも麻痺や切断など比較的に重い障がいのある車椅子を使用する選手。握力が弱いなどの場合、ラケットと手をテーピングで固定することや、車椅子の操作が難しい場合は、電動車椅子を使用することが認められています。男女の性別の区別はありません。
男女シングルス、男女ダブルス、クアードシングルス・ダブルスがあります。
クアードのダブルスは性別の区別がないため、男女でペアを組むことができます。
車椅子テニスの車椅子の値段!レンタルはある?
車椅子テニスの車椅子の値段はどれくらいなのでしょう。
車椅子テニス用の車椅子は購入しなければできないのか、レンタルなどでできるのかも気になるところですよね。
競技用の車椅子テニス用車椅子は、一般の車椅子とは違い日常生活での使いやすさは考慮していません。
また競技で使用する車椅子は、タイヤが八の字の角度になっていて素早い動きができるように設計され、強度も強くなっています。
また自走するので当然ですがブレーキも付いていません。
レクレーションや練習、試合にも使用できる既製品としては、10万円前後から販売されていますが、自分の体形などに合うかは、実際に使用してみないとわかりません。
競技選手の多くが使用しているオーエックスエンジニアリングの「TRZ」という製品は、30万円前後から販売されています。
選手の体形やプレースタイルにより、オーダーメイドになると、更に高額になります。
レンタルについては、各都道府県車いすテニス協会や障害者スポーツ協会などでレンタルしている場合があります。
ただし、常時レンタルしているわけではないことと、レンタル数にも限りがあるので、各テニス協会などに確認することを強くおすすめします。
車椅子テニススクールは全国にある
車椅子テニススクールは全国各地に存在はするので、始めたくなったら最寄りの障がい者スポーツ協会に連絡です。
ただ、車椅子のテニススクールの中で、車椅子テニスのクラス分けに応じたスクールがあるかないかが決め手になりますよね。
自分の居住する近くのテニススクールで車椅子テニスに対応できるか確認する必要があります。
また全国各地の車椅子テニス協会や障害者スポーツ協会などが主催する、車椅子テニスのスクールがあり体験や見学をすることができますよ。
詳細は各テニス協会などのホームページで確認ができます。
ただし、こちらも常時開催しているものではないので、やってみたいという参加希望の方は各テニス協会などに問い合わせてみましょうね。
まとめ
車椅子テニスはルールは普通のテニスと変わりません。
フットワークも手でこなすので、2バウンドまでOKという事がわかればルールは簡単ですよね。
日本は、国際的な車椅子テニス競技大会などで優秀な成績を納めている、世界でも強豪国の一つです。
車椅子テニスの人口も増加してはいるようですが、まだまだPRが少ないようですね。
車椅子テニス用の車椅子の値段も高いこともあり、なかなか車椅子テニススクールも頻繁にやっていないので普通のテニススクールでプレイできる環境があれば理想ですよね。
2020東京パラリンピックなどを機会に注目を集め、車椅子テニスの理解と競技人口が増えることを期待します。
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